【箱根駅伝】絶対的エース吉田礼志が別行動…中央学院大が狙った「チーム力向上」 “全員駅伝”で目標は5位
2025年1月2、3日に行われる箱根駅伝。第101回を数える今大会で、中央学院大学は2年連続24回目の出場です。 【画像】第101回箱根駅伝の中央学院大学チームエントリー 中央学院大学は、1994年の第70回大会で初出場して以降、今回で24回目、これまで最高3位(第84回)の成績を残す駅伝強豪校です。 前回の第100回大会は9区で無念の繰り上げスタート。近田陽路選手(当時2年生)は母校のタスキをつなげず、涙を流しました。
涙を力にー。それから約2か月後に行われた日本学生ハーフマラソン選手権大会では、近田選手が積極的な走りで2位表彰台へ。「箱根での悔しさっていうのが一番大きいと思うので、そこから力を得ているのでよかった」と笑みを浮かべました。
■“エースに頼らない”チーム力の底上げを図る川崎監督
チームを率いる川崎勇二監督は、「今年のチームはご存知のように吉田礼志が中心のチーム。その中で3年生の近田とか出てくれておりますので、なんとか吉田抜きでも戦えるチームを目指している」とチーム力の底上げに期待します。 監督が名前を挙げた4年生の吉田礼志選手は、10000mで27分47秒01、ハーフマラソンは1時間00分31秒の記録を持つ、チームの絶対的エース。 そんな吉田選手に頼りきりだったこれまでのチームに対し、川崎監督はあえて吉田選手を実業団の合宿に参加させ、チームと別行動を指示。残った選手へ自立を促しました。 吉田選手は「自分がキャプテンとして、エースとしてチームをまとめるっていうのが、僕の役割だと思っていたので、最初監督に言われた時は不安ではあった」と不安を口に。それでも「チーム力が無いと個々の力があるだけじゃ勝ってはいけないので、ほかの選手を信じたいなと思っています」とチームの奮起を待ち望みました。
■仲むつまじい寮生活 主将・吉田礼志も苦笑い
今年7月、大学も選手を後押し。総合力アップを目指す中央学院大を支える新たな寮が誕生します。大学のキャンパスに隣接した新施設での生活に、選手たちは思い思いの方法でリラックスしていました。 寮内には酸素カプセルが完備。近田選手は「筋疲労がとれるっていう感じではなってる。僕ちょっと鈍感なんであんまり感じないですけど」と笑顔を見せます。 新設された食堂では、4年生の堀江峻介選手がこん身の食レポをすると、吉田主将が笑顔で「10点」と評価。共同生活で絆を固く結んでいきました。