【四季報写経ウーマン】2100社以上の情報を書き写した現役女子大生 もくもくと「Excel」に入力することで見えてきた「隠れた優良企業」
現代社会のニーズをうまく捉えたユニーク企業
今年3月に四季報写経を開始し、現在までに2100社を写し終えたという四季報写経ウーマンさん。“修行”のなかで、現代社会のニーズをうまく捉えたユニーク企業が見つかったと話す。 そのひとつがスマサポ(東証グロース・9342)。不動産会社の経営企画部門から生まれた会社で、2019年に独立した。 「不動産管理会社と入居者をつなぐサービスを展開しています。マンションの新規入居者の電気・ガスの申し込みなどを無料で請け負い、ネット回線やウォーターサーバーなどの契約時に、サービス提供会社から顧客紹介料を取って利益をあげる。面白いビジネスモデルだと感じました」 スマサポのサービスは管理会社にも入居者にもメリットが大きく、2024年9月期決算は売上高26億円と過去最高を更新した。 次に名前が挙がったのは、JSH(東証グロース・150A)。今年3月に新規上場したばかりだ。 「障害者と企業を仲介するサービスを展開しています。障害者雇用促進法に基づいて、従業員40人以上の民間企業には従業員の2.5%は障害者を雇用する義務がありますが、実現が難しい企業も多い。そのニーズに応えていると感じました。 JSHは九州各地に農園を持っていて、その農園で働いている障害者を契約企業が雇用。障害のある従業員が作った農作物を食堂で提供したり、福利厚生面で活用したりする。ダイドーやDell、東映などの大企業が契約を結んでいます」
キッズスター(東証グロース・248A)は幼児向けの知育アプリを展開する企業だ。 「面白いのが『ごっこランド』というアプリで、実在する企業やブランドの仕事内容をゲーム形式で体験できる。例えばお弁当チェーンの『ほっともっと』で弁当作りを体験できたりするんです」 親子で楽しむことができるうえ、参加企業にとっては認知度を高め、ファンを増やすメリットがあるという。 「カチタス(東証プライム・8919)は“地方の中古一戸建ての再生”という一見儲からなそうな事業を全国展開していますが、売上高は右肩上がりで、2024年3月期は1267億円。その秘密は2025年分の膨大なデータの蓄積で、物件仕入れの目利きに活かしている」
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