【ABC特集】「改めて自分も遺族だったと思い出して、涙が出ました」 クリニック院長の妹が京アニ裁判の傍聴席で気付いた”フタをしていた悲しみ” 北新地クリニック放火殺人事件からまもなく2年
「あなたに生きていて欲しかった」
北新地放火事件からまもなく2年。「事件を風化させないように」と去年から始めたコンサートが今年も開かれました。去年は観客として参加していた伸子さんですが、今年は舞台で演奏し、亡き兄・西澤弘太郎さんへの詩を初めて披露しました。 (西澤院長の妹・伸子さん) 「あなたに生きていて欲しかった。あんなことがなかったら良かった。もっと先にあなたと思い出話をする予定だったから。あなたに会いたいです、普通に会いたいです。これが私の本当の言葉です」 会場には伸子さんの夫も駆けつけていました。
(伸子さんの夫) 「家族の中でも、いま思っている気持ちっていうのは多分出していなかったと思います。こういう活動をすることで『風化させない』っていうのは妹として使命を感じてやっているんだなというのは、すごく感じました」
伸子さんは兄の死とも向き合い、今後の活動への決意を新たにしていました。 (西澤院長の妹・伸子さん) 「自分のできることって本当に微力だと思っているんですけれども、ちょっとずつでも活動していくことがまた誰かのためになって、その方が本当に良くなったらまた誰かのための支えになったりとか、そういった連鎖が続いていくんじゃないかな。そう願ってやっていきたいなと思っています」