京大医学部卒の48歳・経営者が健康美コンテスト優勝 幾多の怪我に見舞われるも…トレーニングで気づいたこととは
10月6日、神戸芸術センターで開催された『ベストボディ・ジャパン2024ジャンル別&職業別西日本大会』のミス・ベストボディ・ドクター&医療従事者部門と経営者&投資家部門にダブルエントリーした高見瀧子(たかみ・たきこ/48)さん。医師としてクリニックを経営、というだけではなく、ダンススタジオの経営もしているという。 【写真】高見瀧子さんのくびれ&決勝のビキニ姿
「京都大学医学部を卒業し、内科医を経て、現在は眼科を専門とし、大阪でクリニックを経営しています。平日は毎晩20時過ぎまで診療、土日も予約が入ると仕事をすることがあります。経営するスタジオでは、日本舞踊の指導をすることもあり、年に1、2回はヨーロッパなど海外公演にも出かけております。社交ダンスの競技会にも定期的に出場しています」 今でこそ忙しく身体を動かしているが、高見さんは過去、骨折してつらい時期を経験している。 「35歳のときに不慮の事故で仙骨を骨折しました。痛くて寝返りも打てず、神経損傷のため、排泄も一時は自力ではできず、殿部は皮膚感覚なども全くありませんでした。幸い、半年後にはなんとか日常生活を取り戻すことができましたが、仙骨が斜めに折れていたために、歩き方や階段昇降にも左右差がありました」 骨折はそのときだけではなかった。 「37歳で左腓骨頭骨折、それにともなう総腓骨神経麻痺で足首が下がったまま、挙げられなくなりました」 「リハビリをしていたころの痛さや辛さの経験があるため、ワークアウトするほどの筋トレができることのありがたさがよく分かる」と高見さんは言う。 筋トレは1年前に始めた。パーソナルトレーニングを受けて、気づいたことがあった。 「歩き方や階段昇降に左右差があった生活が長かったため、自分でも気付かないまま、筋量のアンバランスさや立ち方のゆがみがかなり出ていました」 パーソナルトレーニングは週1回続けてきたが、1カ月前からは週2回に増やしたそうだ。 「左右差が均等になるようなトレーニングと、殿部とハムスリングのトレーニングを中心に行っています」 トレーニング量は全く足らないという自覚はあるが、「筋トレやベスボのための練習時間はなかなか取れない」のが悩みの種。通勤時間中の電車の中で、かかとを上げ下げしたり、片足立ちをしたり、少しでも筋トレになるよう努力しているそうだ。 「内科医だった時代、糖尿病・栄養内科を専門とし、患者さんに食事療法や運動療法の指導もしていました。今まで患者さんに指導してきたことを自分で実践しています」という高見さん。 「私は、卵、乳製品に含まれるカゼインやネギ、玉ねぎなどの食物アレルギーが強く、アレルギーを起こさないように日々自炊し、お昼ごはんもできるだけ早起きをしてお弁当を作るようにしています。アレルギー食品回避のために『仕方なく』ではなく、きれいな身体づくりのために『積極的に』自炊ができるようになり、ボディメイクを始めてよかったです」 「競技をしない人にとっては、ボディビルダーのような、じゃがいもと鶏胸肉にブロッコリーだけ、といった厳しい食事制限をするのは難しく、大会などを目指さないとなかなかできないでしょう。でも、食材や調理法の工夫で、美味しくお腹いっぱい食べてもきれいに痩せられる、というのを自分が実践することで、たくさんの人に『健康で長生きできる身体づくり』を行ってほしいと思います」 トレーニングを始めて2カ月で出場した昨年は近畿大会ウーマンズクラス(40~49歳)で3位。今年は岡山大会2位をはじめ、大阪大会、奈良大会などに出場し、いずれも入賞。今大会は経営者部門でグランプリ、ドクター部門で3位だった。