早稲田の現役比率が3割から7割へ 浪人は絶滅危惧種になるのか?
「年内入試」が現役を牽引
このなかで浪人が大幅に減少したのは、(9)学校推薦型選抜、総合型選抜が広がったことが大きく影響しているだろう。新しくできた大学・学部学科は、学校推薦型や総合型の選抜制度を積極的に採り入れている。データを見てみよう。 23年は学校推薦型選抜と総合型選抜での入学者が一般選抜よりも多くなった。多くの大学がこれを拡大しようとしており、一般選抜の割合が減ることが予想される。浪人にとっては逆風だ。学校推薦型選抜と総合型選抜はたいてい年内に行われるため、10年代半ばから「年内入試」という言い方が登場し、いまでは受験用語としてすっかり定着した。 年内入試の広がりで、受験生にとって浪人は選択肢にならなくなってしまうのか。浪人は絶滅危惧種になるのだろうか。「後半」では、浪人がどうなるかを考える。
朝日新聞Thinkキャンパス