つるの剛士「長女18歳、次女は16歳」思春期の娘たちとも超仲良しでいられる秘訣。「何でも話せる親子関係」を築くコツって?
弱音も本音も自由に話せるようにしてあげることは大切
それと大事だなと思うのは、話を聞くときには必ず“否定”から入らないということ。まずは“同調”と“共感”。子どもの気持ちに寄り添うかたちで話を聞くことだと思います。子どもが安心して、本音や弱音を吐きだせるスタンスでいてあげることって大切だと思うんです。「友だちに言ったらバカにされるんじゃないかな、嫌われちゃうかな」と思うようなことも、安心して話せる場所でありたいです。 また、話の途中で腰を折ったり「それってこういうことだよね」と話しの“オチ”を想像して先回りなどしないことですね。ちょっと辛抱がいることかもしれませんが、子どものペースで自由に話せるようにしてあげたいと思います。夫婦間でも同じことが言えるような気がしますよ! せっかくママが今日の出来事を事細かに話しているのに「それって結局〇〇だったということ?」なんて、話の腰を折られたりしたら「もういいっ」って、不快になると思うんですよね。気を付けたいところです(笑)。 そんなふうに家庭を小さい頃から何でも安心しておしゃべりできる環境にしておけば、子どもが成長していく時にも、構えることなく気を楽に、何でも話せる関係を築いていけるのではないでしょうか。
長女18歳、次女16歳、三女13歳はいまだに二人で出かけてくれます
そんな娘たちとの関係も、みなさんにうらやましく思われることが多いですね。長女は18歳、次女16歳、三女13歳ですが、いまだにペタペタしてくれますし、二人っきりで食事やドライブに出かけてくれます。これは、小さな頃からの積み重ねが大きいです。 僕が「育休」を取って、子どもたちの世話を密にするようになった頃が始まりかな。朝、学校や幼稚園に行く娘たちの髪の毛を僕が整えてあげていたんです。「よし、ママみたいにかわいく結んであげよう!」と意気込んで始めたのですが、最初の頃はなかなかママのようにはいかなくてね。ある日「行ってきまーす」と玄関を出たあとで、僕の結んだ髪をパッとはずしている姿を見ちゃったんですよ……。悲しかったです。翌日「どうしてはずしちゃったの? イヤだった?」と娘に聞いたら「昨日は体育の授業がある日だったから、ゆるくてすぐにとれちゃうなって思ったの」ということだったんです。そうかゆるかったのかと、その日からはキュッときつく結ぶようにしました。それから三つ編みや編み込みもできるようになりましたからね。パパも日々是成長でしたよ! という具合に“関係性”を築くのは、昨日今日でできることではないんです! 話せる関係性や環境が、成長と共に絶えることなく積み重ねられていれば、子どもが口や気持ちを閉ざすことはないと思います。
PROFILE つるの剛士(つるの たけし)
1975年生まれ。福岡県出身。神奈川県藤沢市在住。1997年「ウルトラマンダイナ」のアスカ隊員役を好演。2008にはバラエティ番組「クイズヘキサゴン」でユニット“羞恥心”を結成しブレイク。以降、音楽活動やタレントとしてマルチに活躍中。私生活では2男3女の父親。2022年には短期大学を卒業し、幼稚園教諭二種免許、保育士資格を取得。現在は大学のこども心理学部に在籍。将棋、釣り、サーフィン等特技と趣味も幅広い。@takeshi__tsuruno
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