つるの剛士「長女18歳、次女は16歳」思春期の娘たちとも超仲良しでいられる秘訣。「何でも話せる親子関係」を築くコツって?
タレントとしてマルチに活躍する一方、保育士資格を持つ5児の父親で“現役大学生”という、つるの剛士さん。多忙な中、2度の育児休暇をとり、積極的に「イクメン」経験を積むと、次は幼児教育の世界に飛び込み、非常勤幼稚園教諭としても勤務。また大学では、こども心理学部で“学び”を継続中といいます。そんな、保育現場も体験されている「先輩パパ」つるのさんに、ご自身の経験や気づきについて語ってもらったり、日々子育てに奮闘しているパパ&ママたちの悩みに「元気が出るアドバイス」をしていただいたりする連載です。 【参考にしたい!】つるの流「子どもの上手な𠮟り方」どうしてもイライラするときは…… 小さな頃は「ちょっと待っててね」と言っても、「それでね、それでね」と、おしゃべりを続け、まとわりついて離れてくれなかったわが子。それがいつの頃からか「学校で何かあった?」と聞いても「別に」とか「いつも同じだよ、話すことなんてないよ」なんて、不機嫌そうに自分の部屋に籠ってしまう……。反抗期だから仕方がないのかな、と思いつつも、このまま冷めた関係になっていくのは悲しすぎます。 つるのさんのご家庭の話を聞いていると、いつまでも親子仲良く、なんでも話してくれる様子で、うらやましい限り。親子関係がいつまでも良好に保てるコツや秘訣があったら、ぜひ教えていただきたいです!
Q.大きくなっても親をうっとうしく思わずに、何でも話してくれるような関係性を築くためにはどうしたら良い?
つるの剛士:小さな頃から、子どもが安心して話せる環境を整えておくことが必要なんじゃないかな
子どもが話しかけてきても手を離せない時は、後で必ず聞き直す
よく「つるのさんのところは、年ごろの息子さんやお嬢さんたちもパパと仲良くしていてうらやましいです。どんな風に関わってきたんですか?」って聞かれますが、答えに困ってしまいますね……。〇〇したから、なんて明確な要因は思いつかないんです。だって、赤ちゃんの頃から今まで、子どもたちへの接し方は変化をしていないし、ずっと同じだったから。どうしてかな? と、あえて考えて思いつくことと言えば幼少期から“どんなことでも親に話すことができる環境”にしていたことは大きいかもしれません。 読者の方のお悩みにもありましたが「パパ、あのね」と話しかけてきた時には耳を傾け、手が離せなかった時には後で必ず「さっきの話の続きを教えて」と、聞き直していました。それがお風呂の時間や寝かしつけの時間になってしまうこともありましたが、忘れずに聞くようにしていました。 幼稚園で“つるの先生”として子どもたちと接するときも同じです。Aちゃんの話し相手をしているときにBくんが「せんせい、あのね」と割り込んでくるときもしばしば。そんな時Bくんには「Aちゃんの話を聞いた後でBくんの話を聞くからね、待っててね」と言い、必ずBくんのところに行って、話を聞くようにしていました。少し時間がたつと本人も何を話そうとしていたかを忘れちゃうこともあるんですが(笑)、「あとで聞く」という約束を守ることや「Bくんのことを忘れていないよ」と安心感を持たせることが心の安定につながると思うんです。