50代、離婚で戸建てから賃貸マンションに住み替え。「小さな暮らし」が心地いい
子どもの独立など、人生の節目やライフスタイルの変化にともなう「住まいの見直し」。それによって、ものをもたない小さな暮らしの快適さに目覚めるかもしれません。ここでは、離婚を機に戸建てから賃貸マンションに住み替えた、ESSEフレンズエディターで整理収納アドバイザーの宮入京子さん(現在50代)のケースをご紹介。ダウンサイジング後の暮らしで感じたメリットについて語ります。
収納スペースが限られている分、ものを厳選するように
戸建てに住んでいた頃は収納がたっぷりあったうえ、いざとなれば野外の物置に大物を入れていたので、ものを増やすことに対して危機感はありませんでした。 収納が少ない今の小さな住まいは、ものを厳選する必要が出てきます。現在の賃貸マンションに住み替える際にかなり減らしましたが、それでも家の大きさに対してものが多く、収納に頭を抱えました。その経験から、「ものを収納する技術」と「少ないもので暮らす利点」を学ぶことができたように思います。 住まいは広ければ快適というわけではなく、工夫すれば狭くても快適な暮らしができます。本当に必要なもの、大切なものだけを手元に残した今、ものを増やさない&減らすことを常に意識するようになりました。その結果、時間に余裕が生まれ、ムダな買い物も減り、節約にもつながっています。
狭いキッチンは家事動線に合わせた収納がしやすい
戸建て時代は、食洗機から備えつけの背面収納に食器を収納できる動線が整っていましたが、現在の住まいではその設備がありません。そこで、使った食器は手洗いして水きりカゴへ、乾いたらつり戸棚に戻すのが最もスムーズな動線と考えました。 置くスペースがなく、また住み替えするかもしれないので、高価な食器棚は必要ないと判断。無印良品のステンレスユニットシェルフを設置し、電子レンジなどの必要な家電の置き場にしました。オープンシェルフなので棚の位置を変えたり、置くものを考えたりできるところが楽しみでもあります。 また、住み替えを機にキッチンでの作業も私ひとりが背負うのではなく、家族それぞれが料理や片づけができるよう、なにがどこにあるかをわかりやすく収納しました。「私が食事をつくらなきゃいけない」という義務感が消え、心にもゆとりが生まれ、キッチンで作業する時間が好きになりました。