なぜ香川真司のJリーグ電撃復帰の可能性が海外メディアに報じられたのか…候補に浮上してきた意外なチームとは?
一連の状況を受けて、ヨーロッパでの挑戦をファーストプライオリティーに置き続けてきた香川も方針を変更したのか。ギリシャメディアの『ノヴァ・スポーツ』は、現地時間15日に「日本のクラブが香川をほしがっている」と題した記事を掲載した。 ヤニナとの開幕戦でプレーする写真とともに、記事は香川がこの冬に新たに向かう先はヨーロッパではなく、日本になるのではないかと伝えている。 「冬の移籍マーケットが開けるのに先立って、いくつかの日本のクラブがすでに香川サイドに接触しているようだ。経験豊富な日本人ミッドフィールダーは、自身が今シーズンの構想に入っていないと判断し、母国のリーグへの復帰を真剣に検討している」 記事のなかでは具体的な固有名詞に言及されていないが、香川サイドに接触しているJクラブがあるとすればどこになるのか。 真っ先に思い浮かぶのが、ブンデスリーガ1部の強豪ボルシア・ドルトムントへ移籍する2010年夏まで所属した古巣のセレッソ大阪となる。 セレッソは継続的な方針として国内外へ移籍した、クラブのレジェンドに位置づけられる選手たちを復帰させてきた。いま現在は名古屋グランパスでプレーする柿谷曜一朗をはじめ、清武弘嗣、大久保嘉人、そして8月末には乾貴士が戻ってきている。 香川の元にも幾度となくオファーが届いていたが、直近となる昨年夏を含めて断りを入れ続けた。しかし、監督交代を機にファン・サポーターから激しく批判されていた昨年末に、セレッソの森島寛晃社長らが唐突に香川の名前を持ち出し、さらに「いまも声をかけている。彼次第だと思っている」と言及した。 当時の香川はラ・リーガ2部のサラゴサを退団し、無所属の状態になっていた。移籍期間にかかわらず新天地を決められる立場にあったが、それでも批判をそらすために終わった話を蒸し返された、と映った発言に驚きと不快感を覚えたのか。ほとんど利用していない自身のツイッター(@S_Kagawa0317)をおもむろに更新している。 「色々な報道がでていますが、自分として欧州でまだやるべき事があると、夏にお断りをさせて頂いています。ここ数週間の中で自分なりの決断を欧州で出来ればと思っています。ではおやすみ」(原文ママ)