【インタビュー】『ゼンレスゾーンゼロ』生き生きとしたキャラクターたちや街のその裏側…「アニメディア」掲載のデザイン・アニメーションチームインタビュー全文をお届け!
――路地の隙間にあるガスメーターから映画館のポスター、ラクガキまで、ゲームとまったく関わりのない箇所にもこだわられていますよね。こうしたオブジェクトには、やはり『ゼンレスゾーンゼロ』の世界を生きる住人たちのストーリーが感じられます。こだわりのオブジェクトがあればぜひ教えてください。
キャラクターデザインチームおっしゃる通り、『ゼンレスゾーンゼロ』のシーンには、映画、ポスター、雑誌、広告、ゲームセンターのゲームIP、レコード、生活用品など、非常に多くの細かい要素が含まれています。ポスターだけでも何百枚にも及びます。実際、ゲーム内に登場するすべての要素には、それぞれに対応した細かい設定やIP展開があります。例えば、テレビ番組には放送時間帯やキャスターの名前など、詳細な設定が施されています。「スターライトナイト」に関しては、変身アイテムや敵キャラクターに至るまで事細かに設計されました。また、一部の映画ポスターには、プレイヤーがよく知っているクラシック作品へのオマージュも含まれています。具体的な内容に触れることになるので詳しい言及は避け、プレイヤー自身に発見してもらう楽しみを残しましょう。これらの細部に多くの労力を注いでいる理由は、プレイヤーが気づかないような数多くのディテールを通して、新エリー都の没入感を演出し、ゲーム全体の環境や設定がプレイヤーと共鳴し、まるでそこに存在しているかのように感じてもらいたいからです。
シーンデザインチーム『ゼンレスゾーンゼロ』自体は箱庭世界であるため、私たちは壮大な世界観の構築に重きを置くのではなく、情報の密度を追求することにしました。各エリア、そして土地のひとつひとつに非常に多くのディテールを込めており、例えばメモ用紙1枚、広告1つ、ポスター1枚など、細かくデザインされた要素のなかに多くの情報を詰め込んでいます。
いくつか例を挙げましょう。バレエツインズとその周辺シーンのデザインでは、私たちはビルのオーナーが「風変わりなアート作品の蒐集を愛好する」と設定したので、IPチームと相談した後、該当シーンに「バナナの皮を踏んで駆ける馬」や「トイレで考えるボンプ」といった風変わりなアート作品をたくさん追加しました。また、ルミナスクエアには、シリオン美容サロンやボンプの公共充電スタンドなど、見慣れた生活様式に架空の世界観を組み合わせた新鮮なコンテンツを追加しました。
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