マグロの解体ショーに野菜の詰め放題…ドン・キホーテ大躍進の秘密
客のダメ出しを力に~PB改革の舞台裏
ドン・キホーテのアプリには「マジボイス」という機能がある。客は商品を買うと「いいよ!」と「ビミョー」の2択で評価でき、さらに感想コメントも書き込める。正直な意見を他の客も見ることができ、買い物の参考にしてもらえるのだ。 指摘されたマイナス要素の改善にも取り組む。その役割を担うのが「マジボイス実現委員会」だ。 この日の議題は、移動が可能な「どこでも置くだけエアコン」(4万1580円)。「マジボイス」には「動作音がめちゃくちゃうるさい」「うるさすぎて会話も聞こえない」といったコメントが寄せられていた。 メンバーが集まって「ダクトの密閉性を高めて音漏れをしなくするのも一手段」「格子の形状を改善することで音の抜けを良くしてあげる」と、議論が始まった。 客から要望があったら、とにかく何かしら手を打って改善に動く。どうしても改善できない時は、その理由をホームページ上で公開している。 「情熱価格」のファンだという客は「意見を取り入れて次の商品に反映して良いものを出してくれる。一消費者としてすごくうれしい」と言う。
お菓子、お酒…「〇〇ドンキ」が急増中
東京・中央区の八重洲地下街の一角に2021年にオープンした「お菓子ドンキ」。 国内だけでなく、海外の商品も取り揃え、小さな店舗ながら約1000種類を販売するお菓子に特化したドン・キホーテだ。 その店の真向かいには「お酒ドンキ」が。国内外の約1200種類の酒を集めたドン・キホーテで、定番から見たことがないような希少品まで揃えている。 「お酒ドンキ」では「ウイスキーがちゃ」も人気。ハズレなしをうたっているが、1回4378円とかなり高額だ。大当たりなら1本4万円を超える12年ものの「山崎」がゲットできる。 ドン・キホーテは今、こうした特化型の店舗を増やしている。「コスメドンキ」や辛いもの専門の「驚辛(きょうから)ドンキ」なども展開。こうした店から、通常店舗に送り込む未来のヒット商品を発掘しようとしているのだ。