3メガバンク、印アダニ・グループとの関係維持する方針-関係者
同氏は「インドを重要な成長市場と見なすMUFGやSMBCなどは、インドへのエクスポージャーを大幅に減らすことはないだろう」とした上で、一部の案件についてはプロセスを厳格化したり、リスクプレミアムを引き上げたりする可能性はあると語った。
新たな資金供給を停止
バークレイズはアダニ氏にとって長年頼れる存在だったが当面の間、アダニ・グループへの新たな資金供給を停止している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
空売り投資家でもある米調査会社ヒンデンブルグ・リサーチが昨年、アダニ・グループが不正行為を長年続けていると主張して以来、バークレイズは同グループへのエクスポージャーを縮小するようになった。
それでもバークレイズは昨年、アダニの太陽電池モジュール工場向けの3億9400万ドルのトレードファイナンスに参加した。また今年初めには、アダニ・グリーン・エナジーの債券発行を支援している。
バークレイズの広報担当者は、アダニ関連のエクスポージャーや同グループとの関係についてコメントを控えた。
ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループもヒンデンブルグ・リサーチの告発後、アダニ・グループを支援し続けてきた。
米検察当局の起訴を受けアダニ問題が再燃したことを受け、ジェフリーズは同グループとの新たな取引について協議していないと、事情に詳しい複数の関係者が明かした。
関係者らによると、ジェフリーズは取引を一時停止または中止するかどうか正式な決定を下しておらず、新たな取引に着手する前に告発に関して確かな情報を必要としている。
関係者らによると、ジェフリーズは一時的にアダニ関連株を保有していたが、マーケットメーカーとしての保有で同社に投資するためではなかった。ジェフリーズのインド事業に占めるアダニ・グループのシェアは4%にも満たないとも付け加えた。
ジェフリーズの広報担当者はコメントを控えている。
原題:Japan Banks Stick With Adani as Jefferies, Barclays Review Ties(抜粋)