「日本人は臆病です」…米国の起業家教育No.1大学で教鞭をとる著者が語る「成功できる人」と「成功できない人」との決定的な”差”とは
近年注目が集まっているアントレプレナーシップ。「起業家精神」と訳され、高い創造意欲とリスクを恐れぬ姿勢を特徴とするこの考え方は、起業を志す人々のみならず、刻一刻と変化する現代社会を生きるすべてのビジネスパーソンにとって有益な道標である。 【漫画】頑張っても結果が出ない…「仕事のできない残念な人」が陥るNG習慣 本連載では、米国の起業家教育ナンバーワン大学で現在も教鞭をとる著者が思考と経験を綴った『バブソン大学で教えている世界一のアントレプレナーシップ』(山川恭弘著)より抜粋して、ビジネスパーソンに”必携”の思考法をお届けする。 『バブソン大学で教えている世界一のアントレプレナーシップ』連載第68回 『あなたは安全地帯に留まっていませんか…!? ITの導入で広がる格差社会の中で勝ち組になるための「秘訣」とは』より続く
日本人はゲーム課金額トップ
先に「日本人は社会人になると学ばなくなる」というなかなかショッキングな調査結果を紹介しましたが、もう一つ、面白い調査結果があります。 米 Sensor Towerが行った調査ですが、App StoreとGoogle Playの国別の支出額を比べたところ、日本がダントツだというのです。日本は149ドルでトップ、2位は韓国の95ドル、3位がアメリカで90ドル。日本だけぶっちぎっています。 これはほとんどがゲーム課金です。私はこれを見て「自分の学びには時間もお金も使わないのに、ゲームにはお金を使うのか」と少しため息が出ました。 別にゲームにお金を使うのは、それはそれでいいのですが、「いや、少しは学ぼうよ」と思ったのです。極端だなぁと。
課金の真の目的とは
すると知人はこう言ったのです。 「それはコンフォートゾーンにいるための課金じゃないか」 スマホゲームの多くは、無料で楽しめます。しかし、少し有利にゲームをしたい、少し強くなりたい。そうすると「少し課金」したほうが楽なのです。課金することでゲーム内で有利になる。コンフォートゾーンを確保するための課金だというわけです。 これにはなるほど、と納得ができました。コンフォートゾーンにい続けるために少しの課金は許容する、という話になります。 私は、本書で何度も「一歩踏み出せ」と言ってきました。この話をしていて、「その一歩はどこからの一歩だろう。どこから踏み出すのだろう」ということに対する答えが見えた気がします。 コンフォートゾーンから、一歩踏み出すのです。