タトゥーのインク”には発がん性物質が! 「悪性リンパ腫」リスク21%増加との研究報告
研究グループが発表した内容への受け止めは?
編集部: スウェーデンのルンド大学らの研究グループによる発表への受け止めを教えてください。 上先生: タトゥーとリンパ腫の相関を示す興味深い研究です。ただ、悪性リンパ腫は免疫抑制患者や特定のウイルス感染者で発症しやすく、様々な交絡因子が関与している可能性があり、因果関係ははっきりしません。この研究の追試が必要であると考えます。
まとめ
スウェーデンのルンド大学らの研究グループは、「タトゥーを入れた人は、数年後に悪性リンパ腫と診断される確率が21%高くなることがわかった」と発表しました。今回の研究が進み、因果関係が明らかになることに注目が集まっています。
【この記事の監修医師】 上 昌広 先生(医師) 東京大学医学部卒業。東京大学大学院修了。その後、虎の門病院や国立がん研究センターにて臨床・研究に従事。2010年より東京大学医科学研究所特任教授、2016年より特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所理事長を務める。著書は「復興は現場から動き出す(東洋経済新報社)」「日本の医療格差は9倍 医療不足の真実(光文社新書)」「病院は東京から破綻する(朝日新聞出版)」「ヤバい医学部(日本評論社)」「日本のコロナ対策はなぜ迷走するのか(毎日新聞出版)」。
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