お盆の新幹線は「全席指定」って本当ですか? 指定席の代金がもったいないので「自由席券」が良いのですが、座ることはできませんか? デッキに立つしかないのでしょうか…?
お盆休みに合わせて、新幹線を使って帰省や旅行を考えている人は多いでしょう。少しでも安く帰省するために、毎年乗車口に並んで自由席を確保している人もいるかもしれませんが、今年は状況が違うため注意が必要です。 理由は、2023年末から始まった、3大ピーク期(年末年始、GW、お盆)の「新幹線のぞみ号全席指定席化」にあります。導入後初めてのお盆休みを迎えるので、例年と同じように切符を確保すると後悔することになるかもしれません。 本記事では、お盆に行われる新幹線のぞみ号の全席指定席化について解説します。自由席特急券ではのぞみ号に乗れないのか、自由席特急券の料金で移動できないのかを、東京駅から新大阪駅に行くケースを例に詳しく見ていきましょう。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
全席指定席化は8月9日から8月18日まで
2024年のお盆シーズン、のぞみ号全席指定席化は8月9日から8月18日まで行われます。なお、この期間中は平日ものぞみ号の全席が指定席です。 JR東海によると新幹線の予約のピークは下りが8月10日、上りが8月12日となっています。ピーク前の9日、ピーク明けの13日から16日など、カレンダーでは平日に当たる日ものぞみ号には自由席がないことにも注意しましょう。
指定席と自由席の差額は最大片道1250円
東京から新大阪間の新幹線のぞみ号の自由席特急料金は4960円、8月9日~18日の指定席特急料金は乗車日によって5810円~6210円まで変動します。自由席特急料金と比較し、それぞれの差額をまとめると次の通りです。 ・最繁忙期(8月9~11日、18日)指定席特急料金6210円 差額1250円 ・繁忙期(8月12~13日、16~17日)指定席特急料金6010円 差額1050円 ・通常期(8月14~15日)指定席特急料金5810円 差額850円 ※別途東京から新大阪までの運賃8910円が必要 夫婦2人での往復であれば最大5000円、夫婦と小学生の子ども2人の場合は往復7480円の差がつくため、全席指定席化されて自由席に座れない影響は、決して小さくありません。