お盆の新幹線は「全席指定」って本当ですか? 指定席の代金がもったいないので「自由席券」が良いのですが、座ることはできませんか? デッキに立つしかないのでしょうか…?
自由席特急料金で移動する方法は?
お盆ののぞみ号全席指定席期間は、自由席特急料金での移動は難しいのですが、決してできないわけではありません。2つの方法を見てみましょう。 ■デッキで立つ場合は自由席特急券で乗れる 全席指定席期間であっても、デッキに立つのであれば、自由席特急券でのぞみ号を使った移動ができます。 ただし、東京駅から新大阪駅までの所要時間は約2時間半です。2時間半立ちっぱなしで移動するのは決して楽ではないでしょう。 なお、JR東海は「自由席特急券で乗車したお客様が、のぞみ号の指定席に着席された場合は、所定の指定席特急料金が必要となります」旨アナウンスしています。誰も座っていないからといって着席した場合、追加料金の支払いを求められるので注意が必要です。 ■ひかり号やこだま号は自由席を設定 8月9日から18日までの期間、全席指定となるのはあくまでものぞみ号限定で、ひかり号やこだま号には自由席があります。どうしても自由席に座りたい場合は、ひかり号やこだま号を利用しましょう。 ただし、ひかり号やこだま号はのぞみ号より本数が少なく、時間がかかる点に注意が必要です。 例えば、土曜・祝日の9時台に東京駅を出発し新大阪駅まで行くのぞみ号は10本以上ありますが、ひかり号は2本、こだま号は1本しかありません。また、東京駅から新大阪駅までの所要時間は、のぞみ号が約2時間半なのに対し、ひかり号は約3時間、こだま号は約4時間かかります。 さらに自由席は座席の争奪戦となる可能性もあるため、ある程度の覚悟が必要でしょう。
お盆の帰省には注意が必要
2024年8月9日~18日は、のぞみ号の全席指定化が適用される初めてのお盆休みです。いつも通り自由席特急料金で移動しようと考えると、2時間半近くデッキに立ちっぱなしになるかもしれません。 どうしても指定席特急料金が惜しいという人もいるでしょうが、自由席を利用したい場合には、本数が少なくより多くの移動時間がかかるひかり号やこだま号を使わなければなりません。 自由席に座れず立ちっぱなしで移動するリスクを覚悟した上で自由席特急料金で移動するか、お金をかけても指定席特急券を取るか、しっかり考えたほうが良いでしょう。 出典 JR東海 東海道・山陽新幹線お盆のぞみ全席指定席のご案内 執筆者:浜崎遥翔 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部