東山動植物園、名古屋城が再開園へ 名古屋・河村市長が記者会見
名古屋市の河村たかし市長は25日午前、名古屋市役所で定例会見を行った。新型コロナウイルスの感染拡大予防のため臨時休園していた東山動植物園(千種区)について、6月2日から入園制限をしながら再開園すると表明。名古屋城は6月1日から再開園するとしているが、「(5月20日から再開している)大阪城は開いて、なんで名古屋城は閉まっとるのかと言われてしまう。柔軟にやったらどうか」と不満も漏らした。 名古屋・河村たかし市長が会見 ノーカット(2020年5月25日)
動植物園は事前予約システムを活用し入場制限
東山動植物園をはじめ、市営施設の大半は愛知県が独自の緊急事態宣言を出した4月10日から休園や休館を続けている。愛知県は5月14日に国の指定が解除されたが、県独自の措置は継続されている。 年間約240万人が訪れる人気施設である東山動植物園は当面、事前予約システム「パスマーケット」を活用して1日5000人程度を上限とした入園制限を導入。26日午前9時から予約受付を始め、28、29日の2日間はプレオープンとして県内在住者に限って来園を受け入れ、2日から本格運用する。 利用者はパスマーケットの特設サイトにアクセスし、希望の日にちや人数を入力。当日はQRコードを提示して入園する。入園には別途、コンビニなどでも購入できる入園券が必要。また、65歳以上の市内在住者や、障害者手帳などを所持している人は事前予約がなくても入園できる。 感染予防のため発熱やせきなどの症状が出ている人の来園自粛や、入園時のマスクの着用、こまめな手洗いなどを呼び掛ける。 やはり年間200万人前後の来場者がある名古屋城は、事前予約による入場制限は予定していないが、6月1日からの再開園(本丸御殿など屋内施設は入場休止継続)を告知している。河村市長は全国的な緊急事態宣言の解除も見極め、前倒しを含めて担当部局と調整していると明かした。
トリエンナーレについては「いろんな声ある」
会見では他に、市を相手にした訴訟に発展している国際芸術祭あいちトリエンナーレをめぐり、愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)を呼び掛ける動きがあることについて問われたが、河村市長は「いろんな声が挙がっているのは承知している」と述べるにとどめた。 (関口威人/nameken)