武豊でJRAレコード更新 快速マテラスカイが10歳で急死 初年度産駒は25年にデビュー予定
2018年のGⅢプロキオンS、20年のJpnⅢクラスターCを制したマテラスカイが16日、腸捻転により、北海道・苫小牧市の社台ホースクリニックで急死した。10歳だった。 疝痛を発症したのは15日未明。症状が深刻化したために社台ホースクリニックで緊急オペが行われたが、16日午前7時に息を引き取った。 同馬は父スペイツタウン、母モズタケレー(その父ラーイ)の血統。現役時代は栗東の森秀行厩舎に所属し、国内での重賞勝ち以外に、19年のGⅠドバイゴールデンシャヒーンで2着に駆けるなど、海外の短距離ダートでも活躍した。なお、武豊が騎乗した先のプロキオンS(中京)の勝ち時計=1分20秒3(不良)は今でもダート1400メートルのJRAレコードとして記録されている。 ラストランとなった21年のGⅠブリーダーズCスプリント5着後は、北海道日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入り。来年、初年度産駒がデビューする予定となっている。現役時代の担当スタッフである高野助手は「海外遠征など、いろいろな経験をさせてくれました。(現地では)初めての遠征だった他馬の前を堂々と歩いて心強く、頼もしかったですね。感謝しかないです」と話した。 通算成績は36戦7勝(うち重賞2勝)。総獲得賞金3億3563万6600円。
東スポ競馬編集部