【広島好き】守備に貢献する菊池涼介と矢野雅哉。カープがリーグ優勝した年の二遊間コンビを調べてみた
地震や台風など、何かと落ち着かない8月ですが、カープは真夏の9連戦を5勝3敗1分と勝ち越して首位をキープしています。その9連戦を締めくくったのが、ピースナイターでの逆転勝利でしたが、その主役となったのが、劇的な逆転サヨナラ弾を放った菊池涼介でした。
菊池と言えば、2022年まで10年連続ゴールデングラブ賞に輝いた『守備職人』のイメージですが、今季はショートに定着した矢野雅哉との二遊間コンビが球界屈指の守備力と評価が高く、12球団ダントツのチーム防御率を誇る投手陣を支えています。
6年ぶりのリーグ優勝へひた走るチームにとって、いわゆる『センターライン』を担う2人の存在は大きな強みとなるわけですが、過去にリーグ優勝した年にも、素晴らしい二遊間コンビが存在しました。
菊池はリーグ3連覇の時期から不動のセカンドでしたが、その時期にショートを守っていたのは田中広輔でした。こちらも不動と呼ぶべき存在で、当時の田中は連続フルイニング出場を継続しており、リーグ3連覇中は3年連続で全143試合にショートで出場しています。2016年は菊池も141試合でセカンドを守り、さらに打順でも田中が142試合で1番、菊池は140試合で2番と、不動の1・2番コンビでもありました。
2017年も同様に菊池が136試合で2番・セカンドを務め、2018年は田中が143試合でショートを守り、1番での出場は116試合、菊池は138試合でセカンド、2番で136試合の出場でした。この時期は、丸佳浩も含めた同学年のトリオで、『タナキクマル』と呼ばれ、リーグ3連覇の象徴的存在となりました。
歴史を遡ると、球団創設以来の初優勝となった1975年のチームには、大下剛史と三村敏之という二遊間コンビがいました。年齢は4歳違いでしたが、2人とも広島県安芸郡海田町の出身で、地元の名門校である広島商業高校の先輩後輩の間柄でした。
高校卒業時にカープに入団した三村に対して、大下は駒澤大学から東映フライヤーズ(現在の北海道日本ハム)を経て、1975年にトレードでカープの一員となっていました。