<国会用語>ニュースでよく見る「臨時国会」って何?
過去最長の会期は何日間?
3種類の国会を紹介してきましたが、会期はいずれも延長することが出来ます。ただし、延長できる回数は、通常国会は1回まで、臨時国会と特別国会は2回まで、と決まっています。 ちなみに、通常国会の延長幅が過去最大だったのは、1981年12月から翌82年8月まで開かれた「第96通常国会」で94日間。会期自体の長さでは、1972年12月から翌73年9月まで開かれた「第71特別国会」の280日間が最長です。(2013年10月現在)
「会期不継続」と「一時不再議」
海外には1年通して国会を開いている国もありますが、日本の国会は「会期制」を採っているとされており、定められた期間が来れば閉会します。この会期制に関連して、国会には2つの大きな原則があります。「会期不継続の原則」と「一事不再議の原則」です。 国会の活動能力は会期中のみ有効という考え方なので、それぞれの会期の意思は独立したものとして扱われ、会期中に議決まで至らなかった議案は、次の会期には持ち越さないことになっています(会期不継続の原則)。また、同一会期中に、否決されるなど議院の議決の対象となった議案は、再び審議しないという原則もあります(一事不再議の原則)。これは国会の意思の統一と効率的運営のためです。