奈良・丹生川上神社で「水神祭」 全国の利水・治水関係者が参列
水の恵みに感謝する「水神祭」が、奈良県東吉野村の丹生(にう)川上神社(中社(なかしゃ))で営まれた。全国の利水・治水関係者らが参列し、水に関連する産業の発展と安全を祈願した。 【写真】神前に献上される黒馬と白馬=奈良県東吉野村の丹生川上神社 水に関する一切をつかさどる「ミツハノメノカミ」を祭神とする同神社は、全国の水神総本社として崇敬を集める。こうしたことから、関連する産業界からの声を受け、昭和40年代に水神祭が始まった。祭礼には水力発電事業者や水道事業者、農業関係者らが全国から参集。近年は「水商売」関係者の参列も増えているという。 祭典では、「祈雨(きう)には黒馬が、止(し)雨(う)には白馬が奉納された」とされるかつての儀式にちなんで黒馬と白馬が神前に献上された。その後舞楽が奉納されたり、玉串をささげたりして、参列者らが水資源への思いを新たにした。