「夏のイヤイヤ期は壮絶すぎる…」元保育士が教える、熱中症対策にも使える「とっておきの声かけ」とは
こんにちは。元保育士でイヤイヤ期ヲタクのふじこせんせいです。 外出が増える夏は、家族の思い出を増やす絶好の機会でもあり、子どもも喜ぶ一方で、イヤイヤ期ならではの大変さもありますよね。 【あわせて読みたい】「困った…保育園のお昼寝が長すぎて夜眠らない!」現役保育士が明かす“お昼寝を短くしてもらう方法” 熱中症の危険があるにも関わらず「帽子はイヤ!お水飲まない!」と何でもイヤイヤ……。でも健康を守るためにもしなければならないことも多いもの。 そんな時、子どもが自ら進んでやりたくなるような、声かけの工夫を元保育士の筆者が伝授!
(1)帽子をかぶりたくない
子どもに帽子を被せようとすると払いのけたり、被ってもすぐ取ったりされると困りますよね。 実はこれ、頭は自分で見えない部分なので、少しの刺激でも防衛反応として回避しようとする行動なんです。帽子を被る必要性を理解するのもまだ難しい年齢なので、いくら説得しようとしても納得しません。 そこで大切なのが、これから何をどうするのか視覚的にも分かりやすく伝え、イメージできるようにすることです。声かけの一例としては、 「ママに帽子をかぶせてくれる? ありがとう」 「鏡を見てみて。◯◯ちゃんの頭にもかぶせるよ♪ 頭ぽんぽん」 まずは自分が帽子をかぶることで、帽子への警戒を解きます。そして、今から頭に乗せるよと子どもの頭をぽんぽんと優しく撫でて合図をすることで、心の準備ができるようにしましょう。 涼しい室内で言っても必要性がわからないので、「お日様が暑かったら被ろうね」と話しておいて、実際に外で暑さを感じてから「暑いね!頭を守ろう」と促し、帽子を被る意味を体感できるようにするのも有効です。
(2)お水を飲んでくれない
指示されると反発してしまうのは、心理学の世界で「心理的リアクタンス」と言われています。自由に自分で決めたいと思っているところに、制限や強制をされたと感じると、自由が奪われたと反抗したくなるのです。 「飲んで!」と強く言っても逆効果で、あくまでも【自分から】飲みたいと思えるような、環境や遊び要素がポイント! 「どこで飲みたい?ここにする?あっちに座る?」 「ストローをさして飲む?」 「自分で飲む?手伝おうか?」 飲むかどうか尋ねるのではなく、”飲む前提で” どこでどうやって飲むのか、自分で決めてもらえるように尋ねます。子どもたちは特別感があることが好きなので、紙コップ、ストロー、ペットボトルなど普段と違う飲み方や容器を提案してみたり、場所や手伝いの有無もその都度選択肢を挙げて聞いてみましょう! お人形を座らせておもちゃのコップも並べて「お茶会しましょ~」「かんぱーい!」と、大人も一緒に飲むのもおすすめ!