支持率最低――“信頼できない”首相どうする? 「これまでにない焦り」「返り血浴びても…」 政倫審とは【#みんなのギモン】
■ハードル低い政倫審、次に証人喚問?
刈川キャスター 「法的な拘束力はなかったり非公開だったりしても、議論する場があるというのは大事だと思います。ただ欠席となると、政倫審が開かれる意味はあるのでしょうか?」 菅原解説委員 「そう思ってしまいますよね。あくまで自主的に説明、弁明をする機会ということです。一方で16日、立憲民主党の泉代表は『政倫審の開催はぜひ第一歩としてやってもらわないと。それを妨げるならば証人喚問とか次の手段を考えないといけない』と言っています」 「証人喚問というのは強制力があり、ウソの証言をしたり、正当な理由なく出席を拒んだりすれば、偽証罪や出頭拒否罪などの刑罰が科されます」 「つまり、まずはハードルの低い政倫審の開催を求めるところから始めて、自民党が誠実に対応しないということであればより厳しい条件の証人喚問などを求めますよ、というのが野党の戦略なのでしょう」 「政倫審の委員を務める自民党議員も『野党の流れに乗った方が賢い。(より厳しい)証人喚問とかになったら困るしね。説明責任を果たした姿勢の1つになる』と話すなど、応じざるを得ない雰囲気となってきています」
■注目は安倍派幹部や二階氏の出席
菅原解説委員 「では、誰が政倫審に出席するのでしょうか? 先週の政倫審の幹事懇談会で、野党側は派閥からの資金などを政治資金収支報告書に記載していなかった安倍派と二階派の衆議院議員 51人全員の出席を求めました」 「自民党は『党に持ち帰る』として、今週の早い段階で回答する考えを示しました。政倫審への出席は本人の意思によるものですので、まずは自民党幹部がこの 51人に対して意思確認をするということです」 「ただ、51人という数字は現実的ではないので、1つの線引きとして派閥のトップや事務総長経験者に絞れないかという声が出てきています。注目は、安倍派のいわゆる“5 人衆”や座長の塩谷氏といった幹部らや、二階元幹事長が出席するのかどうかです」 藤井アナウンサー 「『政治家何やってんだ』とお怒りの方もいらっしゃると思いますが、実は選んだのは私たちですからね。こういった一連の経緯をしっかりと見て、(記憶に)刻みつけておくということが必要ですね」 菅原解説委員 「世論調査の結果を見る限り、聞き取り調査や、匿名で公表されたアンケートでは国民の信頼を回復できていません。政倫審を含めて、どれだけオープンに自ら説明する姿勢を示せるかが厳しく問われます」 (2024年2月19日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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