支持率最低――“信頼できない”首相どうする? 「これまでにない焦り」「返り血浴びても…」 政倫審とは【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
NNNと読売新聞の最新の世論調査では、岸田内閣の支持率は政権発足以来“最低タイ”。自民党は政治資金問題を受け、聞き取り調査やアンケートを経ても信頼を回復できていません。説明責任を果たす上で、政治倫理審査会(政倫審)への注目も高まっています。 【画像】「支持政党なし」50%超 “11年ぶり”【NNN・読売新聞 世論調査】 そこで今回の#みんなのギモンでは、「最低支持率続く…説明責任は?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●“信頼できない”首相に焦り? ●「政倫審」 渦中の幹部は?
■11年ぶり…「支持政党なし」50%超
菅原薫・日本テレビ解説委員 「自民党が政治資金問題で揺れる中、NNNと読売新聞が 16~18日に世論調査(全国の有権者に電話、1083人回答)を行いました。岸田内閣の支持率は、1月の調査から横ばいの24%。危険水域と呼ばれる30%を下回っていて、政権発足以来“最低タイ”となっています」 「さらに世論調査で『どの政党を支持しているか』を尋ねたところ、自民党は24%でした。2012年の政権復帰以来、最低となりました。最も多かったのは『支持政党なし』で、11年ぶりの50%超えとなる52%。1月の調査からは4ポイント増えています」
■内閣を支持しない理由の1位と2位
藤井貴彦アナウンサー 「政治とカネの問題で、政治そのものの信頼が失われているという影響を受けて、最低支持率も続いている。こういう形式なんじゃないですかね」 菅原解説委員 「政権発足以来、最低となっている岸田内閣の支持率。支持しない理由を聞いてみると、最も多いのは『政策に期待できない』(34%)、次いで『首相が信頼できない』(18%)でした」 「一方で、岸田内閣を支持する理由を聞いてみると、『他によい人がいない』が6割近い59%でした。かなり消極的な理由での支持というのが現状です」
■派閥幹部らの説明「十分でない」93%
菅原解説委員 「気になる政治資金問題についても聞きました。『自民党は関係した安倍派幹部らに厳しい処分をすべきだと思う』と答えた人は 81%に上りました」 「一連の問題について自民党派閥の幹部らの説明が十分かどうかという点については『思わない』が93%です。こうした調査で 90%を上回るのは相当高い数字だと思います」 徳島えりかアナウンサー 「そうですよね。自民党は全議員を対象にした調査を行いましたが、結局、誰が何に使ったのかという具体的なものが出てきていない以上、仕方のない結果かなと思いますね」 菅原解説委員 「その点についても世論調査で聞きました。事情聴取やアンケートが問題解明につながるかについて、77%が『思わない』と答えました。とにかく自民党に信頼がない、期待していないということがにじみ出ている結果となりました」