ユナイテッドがアモリム体制初のホームゲームで初白星! 一時逆転許すもホイルンド2発で接戦制す【EL】
ヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第5節、マンチェスター・ユナイテッドvsボデ/グリムトが28日にオールド・トラッフォードで行われ、ホームのユナイテッドが3-2で勝利した。 ファン・ニステルローイ暫定体制で戦った前節でEL初白星を挙げた15位のユナイテッド。インターナショナルマッチウィーク期間にルベン・アモリム新監督にバトンが引き継がれたなか、初陣となったプレミアリーグのイプスウィッチ・タウン戦は多くの課題が残る1-1のドローに。新体制ホーム初陣となったこの一戦ではノルウェーの強豪相手に初白星を狙った。 イプスウィッチ戦からは先発6人を変更。長期離脱明けのマラシアが今季初出場を果たしたほか、負傷明けのマルティネス、アントニーらが起用され、前線はホイルンド、マウント、ガルナチョの3人がチョイスされた。 開始2分で先制点を挙げたイプスウィッチ戦に続き、ユナイテッドが電光石火の先制点を奪う。開始50秒過ぎ、ボックス内でバックパスを受けたGKハイキンに猛然とプレスをかけたホイルンドが潰すと、こぼれに詰めたガルナチョが無人のゴールへ流し込んだ。 イプスウィッチ戦では先制後の戦い方に大きな課題を残したなか、この試合でも相手に押し返される形となり、ボックス内で際どいシーンも作られる。一方で、15分を過ぎた辺りからカウンターを軸に決定機を創出し、サイドを崩して中央のマウント、ブルーノ・フェルナンデスが際どいミドルシュートを続けて放った。 2点目を奪えなかったものの、これでゲームを落ち着かせたかに思われたが、悩める赤い悪魔に試練が訪れる。19分、ソンドレ・フェトがボックス左に抜け出して折り返したボールを、ペナルティアーク付近のエヴイェンに見事な左足ダイレクトシュートで合わせられると、これがゴール左上隅に突き刺さった。 2試合連続で前半に追いつかれたユナイテッドは、さらに4分後には逆転まで許す。23分、ベルグがハイラインの背後へ出したフィードに対してDFマラシアがジンカーナーゲルに完全に走り負けてボックス内まで抜け出されると、最後はGKオナナの股間を抜く右足シュートを流し込まれた。 新体制で初めてビハインドを背負い、ここから反発力を示したいユナイテッドだったが、26分にもボックス内でフリーにしたエヴイェンにあわや3点目というシュートシーンを作られるなど、失った流れを取り戻せない。 それでも、前半終盤にかけてボールを保持して押し込むと、45分にはカウンタープレスからボックス手前右でマズラウィが入れたクロスをボックス中央でワントラップしたホイルンドが利き足とは逆の右足のボレーシュートをゴール右隅へ突き刺し、前半のうちに追いついた。 迎えた後半、マラシアを下げてダロトをハーフタイム明けに投入したユナイテッド。前半同様にアグレッシブな入りを見せると、マウントのクロスバー直撃のシュートなどでゴールへ迫る。 すると50分、ボックス付近での鮮やかな崩しからボックス右に抜け出したウガルテのグラウンダークロスをゴール前に飛び込んだホイルンドがスライディングシュートで流し込み、勝ち越しに成功した。 前半の反省を活かして後半のリード後はよりアラートなプレーを見せたホームチームは、60分に3枚替えを敢行。マルティネス、マウント、アントニーに代えてショー、アマド、ラッシュフォードを投入。さらに、65分にはデ・リフトに代えてカゼミロをディフェンスラインにそのまま投入。主力のプレータイムコントロールとともに新たなオプションも試した。 完全にゲームをコントロールできず、幾度か得たカウンターチャンスでガルナチョやラッシュフォードが仕留め切れないユナイテッドは、緊迫感のあるまま試合最終盤を迎える。その中で際どいシーンを作られたが、ベルグの好位置での直接FKをGKオナナが冷静にはじき出すなど、なんとか逃げ切りに成功した。 この結果、引き続き課題は残ったものの、アモリム体制でのホーム初陣を白星で飾ったユナイテッドが公式戦2戦目での初勝利を挙げた。 マンチェスター・ユナイテッド 3-2 ボデ/グリムト 【マンチェスター・ユナイテッド】 アレハンドロ・ガルナチョ(前1) ラスムス・ホイルンド(前45、後5) 【ボデ/グリムト】 ホーコン・エヴイェン(前19) フィリップ・ジンカーナーゲル(前23)
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