一人暮らしを始めた息子が「カニカマ」や「魚肉ソーセージ」しか食べていないようです。加工食品ばかりでも「栄養不足」にはならないのでしょうか?
1人暮らしでは、家賃や光熱費、食費などの出費が負担になりがちです。自炊をしたり節水・節電に努めたりと、節約を重視している人も多いのではないでしょうか。 食事面では、簡単に食べられ、それなりにおなかを満たせるレトルト食品やカップ麺といった加工食品を重宝している人もいるでしょう。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証 しかし、そういった加工食品ばかりの食生活をしている場合に懸念されるのが、栄養の偏りです。今回の記事では、加工食品を多く摂取した場合、栄養不足になるのかどうかについて解説します。
加工食品を食べ過ぎるとどうなる?
加工食品は食べ過ぎるとどうなるのでしょうか。以下では、加工食品をたくさん食べた場合に考えられる健康面のリスクを解説します。 ■塩分などの過剰摂取につながる 加工食品は、塩分や糖分、脂肪分などが多く含まれているケースがあります。 加工食品を食べ過ぎると、1日に必要とされるエネルギー量や塩分摂取量などを超えてしまい、生活習慣病や老化を早める原因になりかねません。手軽に取り入れられるからとついたくさん食べてしまうと、気づかぬうちに体に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。 ■栄養が十分に取れない可能性がある 加工食品は加熱などの加工をすることによって、食材本来の栄養が失われてしまうケースもあります。特に野菜や果物は食物繊維やビタミンなどの栄養素が豊富に含まれていますが、加工すればするほど多くの栄養素が失われてしまいます。そのため、加工食品中心の食生活では、栄養が十分に取れない可能性も考えられます。 ■食品添加物を取り過ぎてしまうおそれがある 加工食品にはさまざまな目的で、甘味料や発色剤、保存料などの食品添加物が使用されているものもあります。日本の食品添加物は基本的に厚生労働省が指定したものしか使用できず、さらに成分規格や使用量の基準なども定められているため、原則として毎日食べ続けたとしても健康に問題はないとされています。 しかし、同じ食品添加物を大量に毎日取り続けたり、複数の食品添加物を同時に摂取したりすることで、体に悪影響を及ぼす可能性がゼロとは言い切れません。加工食品を食べ続ける場合は、食品添加物の過剰摂取にも気を付ける必要があると考えられます。