イチローの東京開幕戦後はどうなる?
マリナーズは先日、イチロー(45)とのマイナー契約と、彼を含む26選手を招待選手としてキャンプに参加させることを発表した。これは想定通り。今後、3月20、21日に東京ドームで行われる開幕戦(対アスレチックス)の前にイチローの契約をメジャー契約に切り替えることも、既定路線。そこまではジェリー・ディポトGM(ゼネラルマネージャー)が、すでに明言している。 今はメジャー出場の前提となる40人枠に空きがないのでマイナー契約となったが、キャンプが進むにつれて、40人枠を外れたり、トレードされたりする選手が出るので、そこで枠を設けるということのよう。 さて、そこまではシナリオが見えているが、東京での開幕戦を終えた後、アメリカに戻ってきてからどうなるか、ということは依然として不透明だ。ディポトGMもそこは言葉を濁してきた。 海外で行われる試合では、故障者などが出た場合、簡単に入れ替えが出来ないことから28人をベンチ入りさせられるが、3月28日にアメリカで迎える開幕戦(対レッドソックス)では、通常の25人となる。そこにイチローが残れるかどうかーー。 現時点では、その可能性があるともないとも言い切れないが、チームの考えは後者に傾いているよう。 イチローの去就について、ディポトGMは24日に行ったキャンプ前の恒例会見で「東京から戻ったら、我々の今年のゴールは若手を育てること」と、遠回しではあるものの、ロースターから外すことを暗にほのめかしている。 「これ以上、どうハッキリ言ったらいいのか分からない」 察してくれ、とでも言わんばかりだった。 そのまま受け取れば、イチローにはチャンスが与えられない、ということになるが、その一方で、「どんなことにも備えている」とディポトGMは含みを持たせている。 少なくとも外野の布陣に関して、彼の構想は明確だ。 「今年はミッチ・ハニガー、マレックス・スミス、ドミンゴ・サンタナが、どんなシーズンを送るか、ということになる」 会見でも具体名を挙げたが、マリナーズの外野陣は、ミッチ・ハニガー(右翼)、マレックス・スミス(中堅)、ドミンゴ・サンタナ(左翼)の3人がレギュラーとして固定される見込み。