かんぽ不適切販売問題 特別調査委が会見(全文4)不適正募集の原因はさまざま
どのレベルの社員までが把握していたのか
東京新聞:すいません、東京新聞の森本といいます。よろしくお願いします。不適切な募集の仕方なんですけれども、これは先ほど早川さんのご説明で、支社長レベルでは聞いてたというようなご説明があったように記憶しているんですけれども、不適切な募集というのは、現場レベルを超えて、どの程度の人間までこういうやり方が蔓延してるっていうのは把握してたんでしょうか。 早川:これは正確に申し上げますと、報告書にも書いてありますが、不適切な話法というものがある程度、各地で見られるというところがあります。支社長レベルで把握してるのは、あくまで募集品質の指標が悪い人、例えば苦情が多いとか、あるいは料済が多いとか、そういった指標レベルに基づいて重点的に指導すべき人としてどういった人がいるかっていうのを個人レベルでは把握されていた方もいらっしゃいますということなので、全体的に不適正募集が行われている規模感みたいなところまでの把握には至っていないというふうに、そこは調査の結果としてはそのような把握に至っております。
上の幹部までは把握し切れてなかったのか
東京新聞:この不適切な募集の方法の伝わり方としては、口伝えであったりとか、一緒に同行することで体験して覚えたというふうに書いてあると思うんですけれども、そうするとじゃあこのやり方というのは、基本的には現場の営業職員の間で広まっていただけで、それ以上、上の幹部までは把握し切れてなかったということですか。 早川:そこも要は濃淡がございまして、話法自体が、そもそもそれ自体が不適正募集かという定義も、あくまでその不適正募集と呼ばれるものの手段として使われているもので、そういった話法が存在するということ自体は把握していたものの、じゃあどれぐらいの規模感でそれが使われて、それが不適正募集として何件ぐらいの量感であったという、そこまでの認識には至っていないというのが全般的には見られているというような印象を持っています。 東京新聞:量感は別として、そういう方法、ちょっと不適切な募集が行われているっていうこと自体は、ある程度の人間は把握していたということですか。 早川:不適正な話法自体が存在するという。その話法自体に関しては、その話法を禁止するようなマニュアルも当然ございますし、それに対する、もちろん推奨というより禁止している事項がございますが、ただ、それを先達する形で一部の販売実績が高い人が手当を得るためにやっているというそういった実態があったんですが、そこまでの把握までにはおそらく至っていないんだろうと思います。 【書き起こし】かんぽ不適切販売問題 特別調査委が会見 全文5へ続く