【西海岸リビング&インテリア!】建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅
邸宅データ
●敷地面積:0.4エーカー(約514坪) ●家の面積:1399平方フィート(約39坪) ●家の値段:350万ドル(1ドル160円換算で約5億6000万円) ●部屋数:5部屋(2寝室含む。バスルームは2室)。1階建て ●築年:1935年 ●建築家:ルドルフ・ミヒャエル・シンドラー ●家族構成:恋人と子供、計3人
リビングルームの一角には〈イサム・ノグチ〉の照明と〈イームズ〉の椅子。左上部の窓ガラスは建築時のまま。
アフリカンアンテロープの角、息子のレゴと〈アイムオーケー〉の青いトイボックスを置き、「家族と一緒」の暮らしぶりが窺える。平行線を強調したレンガは、建築家の設計コンセプトに沿ったもの。暖炉とともに建築当時から変わらない。
庭から眺めた家の正面も斬新で存在感がある。「’50年代のモダンデザインの流行に先駆けた建築」とか。
キッチンの壁には、フィンランドの〈アラビア〉による’60年代の陶板が。左の緑のグラスは、フィンランドの〈イッタラ〉の’60年代のもの。円形の白磁トレイと中に収めた銅赤釉酒器は、ポートランドの陶芸家リリス・ロケットの作品。
Check point! ①センスが光る棚
リビングルームの棚には、建築関連の本とアート作品などのお気に入りが勢揃い。「特に気に入っているのは、友人の母親で陶芸家のドーラ・デ・ラリオスの羊の作品」とシェーファー。読書家で、三島由紀夫や村上春樹などの日本の作家の本も親しむ。「日本とスカンジナビアの文化が好きな理由は、自然、工芸、人間味のあるデザインの美が共通しているから」だそう。
ダイニングルームにはシンドラーが作ったテーブルと椅子を配した。車輪付きで外へ持ち出しも可能とか。
④線で魅せる玄関
屋根のふたつの水平ラインが重なる建築が目を引くエントランス。有名建築家の家々を巡るツアー客が見物に訪れるのも納得できる。階段の下には別棟のガレージとゲストハウスが建っている。