散歩中に突如告げられた「オレ、引退するわ」 J名FWと2人だけの会話「誇らしい気持ち」
安田理大氏が佐藤寿人氏の引退を聞いた場面を回想
今季J1リーグは12月8日に2024シーズンの最終節を迎える。今シーズンも、すでに多くの選手が現役を退くことを発表しており、そうした選手たちにとってはこの試合がプロとして最後の試合になる。元日本代表DF安田理大氏は、スポーツチャンネル「DAZN」の「内田篤人のFootball Time」の中で、ある選手の現役ラストシーズンにまつわる思い出を明かした。 【実際の映像】佐藤寿人のラストゴール…安田理大のクロスにダイビングヘッドで合わせた瞬間 現役時代、8つのJリーグクラブを渡り歩いた安田氏が振り返ったのは、2019年から2021年まで所属したジェフユナイテッド千葉でのことだった。千葉で安田氏は、2019年と2020年の2シーズンに渡って、元日本代表FW佐藤寿人氏とプレーした。現在は解説者として活躍する佐藤氏は、Jリーグ通算404試合に出場して歴代3位となる通算161得点を記録している。 2020年に現役を引退した佐藤氏だが、ファジアーノ岡山とのゲームのためにアウェーに到着した際、「ミチ、散歩しようぜ」と安田氏を誘い、そして『何かな?』と疑問に思っていたという安田氏に「オレ、引退するわ」と告げたという。 安田氏は「言われてからは寿人さんにゴールを取らせてあげたいっていう気持ちがめちゃくちゃあって。結果、ホームの山形戦で現役最後のゴールをアシストできたんです。それはすごく嬉しい。あれだけの日本を代表するストライカーのラストゴールをアシストできたのは誇らしい気持ちでした」と、佐藤氏のラストゴールとなった2020年J2リーグ第32節のモンテディオ山形戦で、ヘディングで決めたゴールをアシストできた喜びを語った。 今シーズンはそんな佐藤氏と長らくサンフレッチェ広島でチームメイトだった元日本代表MF青山敏弘や浦和レッズで長く活躍した元日本代表FW興梠慎三、DF宇賀神友弥、ジュビロ磐田の元日本代表MF山田大記らが、8日のJ1最終節で現役ラストマッチを迎えることになる。彼らが最後の真剣勝負の場でピッチに立てるか、そしてどんなプレーを見せるかにも注目したいところだ。
FOOTBALL ZONE編集部