火星に印象的な「枯山水」、NASA探査機が発見
枯山水地形の成因は「今のところ謎のまま」
MROは2006年から、火星を周回している。NASAの稼働中の火星探査車であるキュリオシティとパーシビアランスの2台よりも古い。今回の画像は、MROに搭載の高解像度カメラHiRISEで撮影したものだ。米アリゾナ大学のHiRise運用チームは、「本日の画像」を科学的な説明や考察とともに毎日配信している。枯山水の画像は、MROが8月末に撮影した。 火星は、現在も複数の軌道周回機と地上探査車が稼働を続けており、太陽系の中で最も調査が進んでいる惑星の1つだ。科学者は、火星の水の歴史や地質学的プロセスを詳細に調査している。探査車は、古代の火星に微生物が存在した可能性があるかどうかの解明にますます近づいている。解明は進んでいるが、知るべきことはまだもっとたくさんある。ダエダリア高原にある指紋の渦状紋に似た模様は、未解明問題リストに掲載される。MROチームが指摘した通り、「この『枯山水』が火星でどのように形成されるかについては、今のところ謎のまま」だ。
Amanda Kooser