ライバルとはひと味違う!? ヤマハYZF-R25/R3はフルカウルスポーツの裾野を広げた“毎日乗れるスーパーバイク”!
ヤマハのテッパンバイク YZF-R25/R3
次のお出かけはいつものツナギにお気に入りのMA-1を羽織ってキャップにダテメガネってコーデにしよう! こういうベーシックなアイテムっていろいろなコーデに使えて便利だよね。そうそう、バイクにも現代のベーシックといえるスポーツバイクがあるよ。それがヤマハのYZF-R25とYZF-R3だね! 【この記事の写真をまとめて見る】ヤマハYZF-R25/R3はフルカウルスポーツの裾野を広げた「毎日乗れるスーパーバイク」! YZF-R25/R3といえば、ヤマハのクオーター/ミドルクラスのフルカウルスポーツモデル。ヤマハらしいお洒落なスタイリングのバイクだね! 今回はこのバイクの魅力を、同じクラスのライバルたちの動向を追っていくことで紐解いていきます!!
YZF-R25/R3ってどんなバイク?
1980~90年代のフルカウルスポーツは、レーサーの技術を色濃くフィードバックしていて、ものによってはレースまでを想定したかのようなスペックを実現していたことから、「レーサーレプリカ」と呼ばれていました。当時は大ブームを呼んだカテゴリーでしたが、2000年以降になると下火になり、公道をメインステージとするスポーツカテゴリー=スーパースポーツへと移行していきました。 そんなスーパースポーツが市民権を得た2014年のこと。満を持してヤマハから初代YZF-R25が発売されました。 完全新設計の水冷DOHC4バルブ2気筒249ccエンジンをダイヤモンドフレームに搭載した、クオーターフルカウルスポーツです! 36ps/12000prmを発揮するパワーは、登場当時はクラス最強でした。YZF-R6と共通の直径41mmの正立フォークを採用し、左右非対称のロングスイングアームの長さはホイールベース比がYZF-R1と同じになるなど、ハンドリングに対するヤマハのこだわりがビシビシ伝わってくるぜ! …とここまで見ると、カリカリのスポーツバイクの雰囲気があるけれど、じつはこのバイクのコンセプトは“毎日乗れるスーパーバイク”なんです! 166kgという軽さも相まって、免許取り立ての初心者でも扱いやすいサイズの車格に収めつつ、780mmとスポーツバイクとしては低めのシート高に、セパレートハンドルながらスポーツモデルにありがちな前傾のきつさを感じさせないライディングポジション。そして、エンジンも全域で扱いやすく、必要な時に必要なパワーが引き出せるフレキシブルな特性で、日々の通勤通学から休日のツーリングやお買い物まで、まさに毎日乗れるスーパーバイクに仕上がっていました! このバランスの良さは現行モデルまで引き継がれており、多くのライダーに高く評価されています。 翌2015年には、R25の排気量を320ccまで拡大したグローバルモデルのYZF-R3も登場。R3は車両設計のほとんどをR25と共有することで、排気量をアップさせつつも車両重量169kgを実現しました。こちらも軽量で扱いやすいモデルでした! 2019年には両車ともにビッグマイナーチェンジを受けて、カウルデザインが大幅刷新。フロントフェイスには、レーシングマシンYZR-M1と同じ形のセンターダクトが設けられました。 従来よりハンドル位置が22mm低くセッティングされており、スポーツ走行をより楽しめるライディングポジションになりました。さらに、フロントフォークは正立からKYB製の倒立フォークになるとともに、各部のセッティングも見直され、最適化されています。 そのほか、ヘッドライトのLED化/フル液晶メーターの採用などの変更が施されたことで、万能さにも一段と磨きがかかったね。ほぼ同時にモデルチェンジを受けたR3の方ともなると、操縦性を高めるラジアルタイヤを履いています。その後YZF-R25/R3は、2022年モデルで排ガス規制対応と合わせてウインカーもLED化されました! さて、“毎日乗れるスーパーバイク”というコンセプトに近いバイクとしては、排気量違いになるけれど、ドゥカティの4代目スーパースポーツやスズキのGSX-8R等が挙げられます。 じつは、こうしたバランス型のバイクをブレずにラインナップし続けるのってスゴいことなんですよ! それは他のメーカーのライバル達を見てみると分かりやすいです。では、国内メーカーのライバル達が新時代のフルカウルスポーツをどういう風にまとめあげていったか、見てみよう!