ライバルとはひと味違う!? ヤマハYZF-R25/R3はフルカウルスポーツの裾野を広げた“毎日乗れるスーパーバイク”!
方向性を模索し続けてきたカワサキ
カワサキは、2008年に現在の250ccフルカウルスポーツ復活の起爆剤となったニンジャ250Rを世に出しました。 街乗りしやすいスチールのフレームに、エンジンはフレキシブルな並列2気筒を搭載。ライディングポジションは、セパレートハンドルなのにキツさがない自然なもの。かといって完全なツアラーではなく、スポーツバイクとしてのスタイリングと走りも併せ持っていました。2015年にはニンジャ250と名前が変わり、2018年に車体や足まわりなどをニンジャ400と共通化を図るという大がかりなモデルチェンジを経て、現在もラインナップされています! そして2015年には、ニンジャ250SLという単気筒エンジンのスポーツバイクも登場しました。149kgの軽量コンパクトな車体に29psのエンジンを積むという、けっこう攻めたスポーツバイクです。 さらに2020年、ニンジャZX-25Rという4気筒エンジンのスポーツバイクまで登場! 45psを発揮するエンジンや、豪華な足まわりに充実したデジタル装備など、独自のプレミアムスポーツとして存在感を放っているね。 カワサキは多様なモデルを試していく中で、カワサキらしい骨太な方向性を模索し続けている感じがするね。
新世代スポーツ路線に挑戦するホンダ
ホンダからは、2011年にCBR250Rという最新の水冷単気筒エンジンを搭載するライトウエイトスポーツが登場します。初代はVFR系のツアラーっぽいデザインだったけれど、2015年からはよりスポーティーなイメージのある2眼ヘッドライトのカウルデザインに変更されました。ここで開発されたエンジンは、他の250ccのバイクに使われたりしている隠れたキーパーソンのようなバイクです。 そして、2017年にはCBR250RRが登場。トラスフレームに完全新設計の2気筒エンジンを搭載する、ガチなスポーツバイクとしてまとめられていました。当初38psだったパワーは、モデルチェンジで41ps力にまで高められるなど、クラスのスーパースポーツモデルとして進化を続けています。 この2車ともに、かつてのレーサーレプリカと同じ名前を持つとおり、ホンダは“新世代のスーパースポーツを作る”という意思を持っていたんだと感じるよね。