ライバルとはひと味違う!? ヤマハYZF-R25/R3はフルカウルスポーツの裾野を広げた“毎日乗れるスーパーバイク”!
独自の路線を見出すスズキ
スズキからは、まず2014年にGSR250Fが登場しました。 ネイキッドGSR250のシリーズ車種だったためか、かなりアップライトな乗車ポジションに大柄な車体とマイルドな2気筒エンジンが相まって、クルージングが快適なスポーツツアラー的なキャラクターでした。 続いて2017年には、GSX250Rが登場します。よりスポーティーなカウルデザインやポジションになったものの、GSR250系エンジンの扱いやすいエンジンフィールは健在で、街乗りやツーリングに真価を発揮するバイクとなっています。 同じエンジンを使っているバイクにVストローム250があることを考えると、GSX250Rはスポーツツアラースタイル、Vストローム250はアドベンチャーツアラースタイルと、GSR250Fの要素をそれぞれ進化させているのかもしれないね! さらに2020年には、ジクサーSF250が登場します。このバイクに搭載されたのは、スズキが久々に開発した新世代の油冷単気筒エンジン。GSX250Rより20kg軽い車体に+2psの26psのエンジンの組み合わせは、より軽快なスポーツバイクとしての魅力を最新の技術とともに打ち出した印象を受けるね。 スズキは他のメーカーが手を付けていないツーリングスポーツと油冷エンジンという独自性を強く打ち出してきたって印象があるよね。
YZF-R25/R3とヤマハの凄さ
こうやってメーカー各社の動きを見てみると、新世代のフルカウルスポーツはどうあるべきかを各社試行錯誤しているのが見て取れるよね。そしてヤマハがスゴいのは、“毎日乗れるスーパーバイク”というベーシックスポーツモデルをYZF-R25/R3だけで打ち立てて、ずっとそのコンセプトを維持していること! ブレないこと山のごとし!! YZF-R25/R3は、日本のミドルクラスでこういった新時代のベーシックなフルカウルスポーツという存在を定着させて、スポーツバイクの裾野を広げてくれた偉大な存在なんです。