【50代、3カ月で「使える筋肉」を増やす⑩】60kg超の固太り52歳と、細くて筋肉がつかない51歳、二人の実践でわかった! 筋肉を増やし、若い体になるために必要な7つのこと
最新の体組成計で表示される項目は多岐にわたる。見るべきは体重よりも筋肉量。加えて体脂肪率が下がると「体内年齢」が若くなる。これは小川さんのデータだが、体内年齢が若くなっていることがわかると、モチベーションもアップ!
③ガチ筋トレは必ずしも必要ではない 美容と健康のために筋肉をつけたい女性にとって、本当に必要なのは「使える筋肉」だ。「使える」とは、代謝がよくバランスがいい、しなやかな筋肉。よい姿勢をつくる、見た目にきれい、と言い換えても差し支えない。 40代、50代の女性が強度の高い筋トレや、昔ながらのつらい反復運動で筋肉を増やそうとするのは無理がある。 座りっぱなしで運動もあまりしていない人が、使いすぎていて固まっている外側の筋肉を鍛えるような筋トレを始めたら、さらにカチコチに体を固めてしまい、血流が悪くなる一方。使えない筋肉が増えていきがちだ。 まずは、ほぐしたり緩めたりして筋肉を育ちやすくし、ストレッチなどで筋肉をしなやかに伸ばす、そして正しい動かし方で強化する。それが今回、二人のエクササイズの専門家が教えてくれたことだった。 実際、筋活に取り組んでくれた読者二人がやったのは、インナーマッスル(外側から触れられる筋肉ではなく、深部にある筋肉)を使うようなエクササイズばかりだ。
KAORUさん(左)、kyoさん(右)。二人とも40年以上にわたり女性の体と向き合ってきた経歴を持つ。ダンス系はしなやかな筋肉を育てるのに効果的!
④正しい姿勢、きれいな姿勢は筋肉をつくる 正しい姿勢とは、横から見たときに耳・肩・大転子(太ももの付け根外側の、骨が出っ張っている部分)・膝の中央・くるぶしが一直線に並ぶ位置にくる立ち姿勢のこと。40代、50代では、これが保たれている女性は1割にも満たないだろう! 姿勢を保つには、抗重力筋がきちんと働いていることが必要。抗重力筋とは、重力に逆らって姿勢を保つために日常生活を送っているだけで働くインナーマッスルのことだ。 人は年齢を追うごとに抗重力筋が衰えるのはもちろん、日常動作のクセが蓄積されることによって、正しく働かなくなっていく。もし、抗重力筋が正しく働いてくれたら、まだ日常的に筋肉が使われるはず。 これを元に戻すための意識づけは、自分の努力次第。今、自分の姿勢がどうなっているかをしっかり再認識。立っているとき、座っているとき、よくしがちな動作のとき…自分の姿勢を見直すことが大事だ。
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