ランキング3位に落ちたレッドブル。代表はシーズン中のペレス解雇の可能性を否定せず「F1は結果重視のビジネス」
F1メキシコシティGP後、レッドブル・レーシング代表クリスチャン・ホーナーは、メディアからの質問に対して、セルジオ・ペレスが2024年シーズン最終戦まで確実にチームに残るという保証を与えなかった。低迷が続くペレスはホームグランプリでもノーポイントに終わり、彼の成績不振がレッドブルのコンストラクターズ選手権での戦いに大きな打撃を与えている。 【写真】2024年F1第20戦メキシコシティGP ホームGPを前にしたセルジオ・ペレス(レッドブル) ペレスはメキシコで予選18番手に沈んだ後、決勝スタートでペナルティを取られ、RBのリアム・ローソンとの接触でマシンにダメージを負い、最終的にポイント圏内に浮上することができずに17位でレースを終えた。 ペレスはこの4戦で7ポイントしか獲得しておらず、レッドブルはコンストラクターズランキングでマクラーレンに続きフェラーリにも抜かれ、3位に落ちた。 ペレスはレッドブルと2026年末までの契約を結んでいるが、今季半ばから続く不振により、今季末、あるいはシーズン途中にも契約を打ち切られるといううわさがささやかれ続けている。 メキシコGP直後、ペレスのシートについて尋ねられたホーナー代表は、彼が現契約に従ってチームで走り続けるとの確認を行わなかった。 「F1は結果に基づくビジネスであり、成績を残せていない人間がいる場合には、当然それについて精査することになる。チームとして、我々は2台のマシンでポイントを獲得する必要がある。それがF1の本質だ」 この発言についてさらに追及され、チームは2025年を見据えてペレスのパフォーマンスを精査していくのか、それとも今シーズンの残りレースの中で彼が外される可能性があるのかと聞かれたホーナーは、ペレスが今年中にシートを喪失する可能性を否定しなかった。 「精査は常に続けられ、いつも行われている。チームとしては、彼をサポートしようとできる限りの努力をしており、やれることすべてを行っている。次のブラジルでもそれを続ける。しかし、いずれ、できることは限られてくる」 「常に精査を行っていく。そのなかで、難しい決断を下さなければならない時が来る。我々は今、コンストラクターズ選手権で3位だ。タイトルを獲るポジションに戻ることを目指しているものの、残り4戦ではかなり難しいだろう」 [オートスポーツweb 2024年10月31日]