トヨタの勝田貴元は初日3位発進 なるか2年ぶり母国表彰台「チーム代表からの『プッシュしろ』の指令を待っている」【WRCラリージャパン】
◇21日 世界ラリー選手権最終戦ラリージャパン第1日(SS1、愛知県豊田市) ラリージャパンが開幕した。2年ぶりの母国表彰台を狙うトヨタの勝田貴元が豊田スタジアム内に設けられた最初の競技区間のスーパースペシャルステージ(距離2.15キロ)で3番手タイムを刻む絶好の滑り出しを切った。この日のSSは1カ所だけで総合3位で2日目に臨む。 「スーパースペシャルフィーリング」と開口一番に語ると「素晴らしいファンがここにいるし、友達も家族もね」と続け、地元ファンの声援に興奮冷めやらない様子だ。 3台体制で臨むトヨタは最終戦でのマニュファクチャーズタイトルの4連覇がかかっているが、首位のヒョンデを15点差で追いかける立場。今季ランキング7位の勝田がカギを握りそう。愛知県長久手市出身で愛知、岐阜県の両県で行われる大会は超地元。「簡単にはいかないラリーだと思う。何が起きてもおかしくないから。ベストを尽くすだけ」と気を引き締め、「ヤリーマティ(ラトバラチーム代表)からの『プッシュしろ』の指令を待っている。それまではプッシュせずに行くよ」とニンマリだ。 初日はM―スポーツ・フォードのアドリアン・フルモー(フランス)がSS1で1分44秒4を刻んで総合首位。2位は0.5秒差でヒョンデのオイット・タナク(エストニア)がつけた。3位の勝田はトップから0.8秒差。
中日スポーツ