パリマダムが素敵に見えるのは、「おばさんっぽい服」を着ないから?【2024年人気記事まとめ】
自分らしく生きるために必要な勇気の一歩
パリジェンヌ的な「自分らしい生き方」に心地よさを感じた藤原さんに、日本の女性の姿はどう映っているのでしょうか。インタビューを紹介します。 「日本人の良いところは、自分より相手のことを思う気遣いや心配り、周囲の空気を読むところだと思います。フランスのように個人主義が強く空気を読まない人たちの中で暮らしていると、そうした特徴がとても素晴らしいなと。ただ、それが行き過ぎると、自分を犠牲にして損をすることが出てきてしまう。日本の女性は強くて頑張り屋さんだから、困難も乗り越えようと努力しすぎて辛くなってしまう人が多いように見えるんですよね」 周りを気にせず空気を読まないフランス人のスタイルも、時には有効なのではと藤原さん。まずは身近な人に自分の葛藤を伝えれば「私もそれ言いたかった」「やりたいようにやっていい」と理解されることはたくさんあるはずと言います。 「我が道を行くパリジェンヌたちも、ひと昔前の世代の方たちが頑張って声をあげてきたからこそ、今のようになれたんですよね。最初の一歩は勇気が必要で、私もいまだに上手に手を抜けないところもあるんですが、自分で意識を変えていかないと何も変わらないと思うようになりました」 藤原淳 ラグジュアリーブランド・マイスター。著作家(パリ在住)。 東京生まれ。3~6歳の間イギリスで育つ。聖心女子大学国際交流学科卒業。1999年、歴代最年少のフランス政府給費留学生としてパリ政治学院に入学。卒業後、在仏日本国大使館の広報を担当したのち、ルイ・ヴィトンのパリ本社にPRとして入社。ディレクターを経て、2021年に退社し著作家へ。著書に「Mes rituels japonais (日本人である私の生活習慣) 」(2022)など。
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