キャベツが高い! 例年の1.5倍、夏の天候不順が影響 代わりの売れ筋は白菜・根菜類
食卓の万能野菜、キャベツの価格が高騰しています。その原因は…。影響はいつまで続くのでしょうか? 【動画】食卓の万能野菜・キャベツの価格が高騰 原因は?いつまで続く? 愛知県豊山町にある名古屋市中央卸売市場の北部市場。 白菜やねぎ、じゃがいもなど、19日朝も全国各地から野菜が届きます。 今の時期、特に不作だと言われているのが――。 「キャベツです。見比べてもらうと分かりますが、こちらは小玉に見えます」(セントライ青果 野菜部 西垣昌照さん) サラダからロールキャベツなどの煮込み料理、肉料理に添える千切りまで、何かと万能な食材、キャベツ。今年は異変が起こっています。 「今年の特徴としては、小玉であること。生育不良で数が少ない。価格が高い。近年の中では一番高いのではないか」(西垣さん)
価格急上昇、例年の1.5倍から2倍に
先週から価格が急上昇し、例年の1.5倍から2倍にはね上がっているといいます。 原因は、夏以降の異常気象だといいます。 「例年から比べると1週間から2週間程度、出荷時期が後ろにずれているのと、かなり数量が少ない」(西垣さん) 近年まれな、この時期のキャベツの価格高騰。市場では今後も高値で推移する見込みです。 「現状が一番高く、12月はここまで高くないのではないか。年内は数が例年に比べて少ないという見込みから、価格的には120%くらいの値段で推移するのでは」(西垣さん)
天候不順に翻弄されるキャベツ農家
キャベツに一体、何が起きているのか。愛知県田原市のキャベツ農家を訪ねました。 “冬キャベツ”の収穫量は、田原市が全国トップを誇り、2位の豊橋市と並んで、一大産地として知られます。 「この辺は大きいけど、こっちはまだこれからで生育ムラがすごくあります」(キャベツ農家 彦坂航さん) 畑にはたくさんのキャベツが立派に育っているようにも見えますが、夏の天候不順による生育の遅れが、価格高騰に影響しているといいます。 「夏場の異常気象、天候不順の影響で根っこが育たずに、生育にムラが出たり生育が遅れたことで『出荷の谷』ができている状態。このキャベツは7月末くらいに種をまいて、8月のお盆明けに植えたが、そのあと1カ月雨が降らなかったり、逆に1週間ずっと雨が続いたりして、キャベツの生育がうまく進まなかったので、今になって影響が出ている」(彦坂さん)