キャベツが高い! 例年の1.5倍、夏の天候不順が影響 代わりの売れ筋は白菜・根菜類
寒暖差にも悩まされる農家
彦坂さんのキャベツ畑では、雨の降り方の影響で生育が進まず、収穫が予定より2週間後ろ倒しに――。 また、近頃の寒暖差にも頭を悩ませています。 「寒くなってしまうと、ちょっと今回復してきたかと思うキャベツの出荷スピードも、どんどん遅くなってしまって、価格が高い状態を維持することになりかねないかと思います」(彦坂さん) 苗の種類を工夫しながら、安定しない気象条件を乗り越えようと考えていますが、不安が尽きないといいます。 「今穫っているのは11月の気温で収穫できるキャベツなので、いきなり12月の気温とかになると、その気温で成育する品種ではない品種を今植えている。どちらかというと暖かい方が好きなキャベツを今育てている時期なので、ちょっと影響が出るのではないかと思います」(彦坂さん)
スーパーは「一回り小さいサイズ」販売
名古屋市千種区のスーパー「サンエース春岡店」。店頭で販売されるキャベツの価格を見てみると――。 「本日『火曜日広告商品』なので、キャベツが1玉180円、税込み価格195円になっています。普段のサイズだとこの価格では販売できない」(サンエース商品本部長 宮下裕基さん) 手に取ってもらいやすいよう、あえて「一回り小さいサイズ」を仕入れて販売。 「通常サイズのキャベツは、今だと300円前後、高いところだと500円前後のスーパーも。小さいサイズは価格の面もありますが、使い切れる、ゴミにならないサイズというのもあると思います」(宮下さん) 「気候が落ち着いたら出荷量や価格も落ち着く」と言われながらも、今年は特に気候変動の影響が大きく、野菜の高騰が長引きます。 「日常使いするものは、徐々に上がっている感じもするし、たまに見る野菜は一気に高くなった感じがする」(買い物客) 「最近はニンンジンやタマネギがお買得なのでそれを買いだめして、使い回しがきく根菜類などを買ってとっておくとか」(買い物客)