「地獄の門」など”永遠の炎”が燃え続ける条件とは、神話や古代史に登場するものも
環境への影響は
永遠の炎をはじめとする炭化水素の滲出は、メタンなどの温室効果ガスや、エタンやプロパンなどの光化学汚染物質の自然発生源だ。 チェスナットリッジ公園の滝の永遠の炎は、毎日約1キログラムのメタンを放出している。 永遠の炎は数が非常に少ないため、世界中に何千もある天然ガス滲出箇所と比較すると、環境への影響は無視できるほど小さい。シメルマン氏は、「さらにそのどちらも、人間の産業による排出量と比べれば微々たるものです」と言う。 永遠の炎の近くで天然ガスが採掘されると、ガス貯留層の圧力が低下し、永遠の炎が消えてしまう可能性がある。 チェスナットリッジ公園の滝の永遠の炎は、「現在、その地域で採掘が行われていないからこそ存在している、まれな遺物」なのだと氏は言う。
文=Melissa Hobson/訳=三枝小夜子