大学受験シーズン 「お先にサクラサク」ってズルくない? 指定校推薦めぐり受験生ママの心にさざ波
高校3年生の一人娘を持つ埼玉県在住のYさん。娘さんの大学受験が迫る中、プレッシャーに耐える毎日は親としても一筋縄ではいきません。周囲のママ友たちとの会話ひとつが、意図せぬ火種になることも。 【漫画】言わぬが花…何気ない一言が火だねになることも(全編を読む) 「この時期、どんなに冷静でいようとしても、ストレスが積み重なると普段なら気にしないような一言に敏感に反応してしまうんです。私もつい余計なことを口走ってしまい、『あ、やばい』と思う瞬間がありました」
「日ごろの行いが悪いってこと?」
受験期になると、子どもたちだけでなく親もまた緊張感に包まれます。そんな中、娘さんの同級生のOさんが学校の指定校推薦をとったと耳にしました。 指定校推薦というのは、学校選考に選ばれた後は、大学で小論文や面接などの試験が行われるものの、筆記試験はなく、不合格になることもほぼありません。いわばもう合格を手に入れたようなものです。 確かにOさんは成績も優秀で、バトミントン部のキャプテンとしても活動していましたので、校内選考を勝ち取ったのは納得の結果でした。 しかし、我が子の合格がどうなるか不安な時期に指定校推薦の話はセンシティブなテーマです。Oさんが指定校推薦を勝ち取った大学は、もう1人のママ友・Sさんの娘さんの第一志望でもありました。Sさんの娘は、内申点が足りず、指定校推薦の校内選考にさえエントリーできませんでした。 Oさんの指定校推薦を聞いて落ち込んでいるSさん。「Oさんママって、いつもふんわり幸せがやってくるのよね、羨ましいわ」とSさんがいいました。そこにYさんは深い意味もなく「Oさんのママは、日ごろの行いが良いのだろうね~」と返事してしまったそうです。 すると、Sさんの顔色が変わりました。「じゃあ、私は日ごろの行いが悪いってこと?」と、突然の逆切れです。Yさんとしてはそんなつもりはなかったのですが、Sさんにとっては軽く受け流せなかったようです。考えてみれば、Sさんも受験期のストレスで神経が張り詰めていたのかもしれません。Yさんは浅はかな発言を反省しました。