はやぶさ2、リュウグウの着地点候補(全文1)赤道上のL08をまず狙いたい
はやぶさ2」の着地点候補についての説明
久保田:資料に基づいて説明をしていきたいと思いますけれども、ご想像のとおりボルダーがたくさんありましてランディングポイントを探すのに大変苦労しているところで、今日はプロマネ、それからプロジェクトサイエンティストから丁寧に説明していただくということで、ちょっと長めの時間を取らせていただきますので、ご了承いただければと思います。それでは資料を見ていただければと思いますが今回、日本語と英語、併記になっておりますので両方を見ていただければと思います。 今回お話ししますのは着地点、着陸と言ってますけどもタッチダウンを行いますので着地点の候補と、それからMASCOT、MINERVA-IIの着地点候補につきましても今日、報告する予定でございます。ページ、3ページ目ですけども、今日の流れですけれど、前回の説明会から今までの現状と全体のスケジュールをお話ししたあとに着地候補地点と、その予定日、それからタッチダウン候補地点選定につきましてプロマネから説明があります。そのあと4番目ですけども、タッチダウン候補地点の科学的検討につきましては渡邊プロジェクトサイエンティストから報告していただきます。5番目のMASCOTの着陸候補地点選定につきましてはDLR、CNESより報告をしていただきます。6番目、MINERVA-IIにつきましては久保田より報告します。最後、着陸実現に向けた戦略というのを最後、プロマネにお話ししたあとに今後の予定で締めたいというふうに思っている次第でございます。では、この目次に沿って説明を開始したいと思います。 ページ5ページ目、それから7ページ目につきましては今までのものを再掲載しておりますので省かせていただきます。 9ページ目。前回の説明会から今回までに行ったことということでホームページ等でも説明、紹介させていただいておりますが、8月5日から重力測定のための運用を開始しまして8月7日午前8時10分、日本時間ですけれども最低高度851メートルまで接近しました。その後8月10日に『ホームポジション 00:07:12】に戻ったところでございます。これらのデータに基づきまして今日、着地点の検討の結果を報告いたします。それから8月18日からBOX-B、これは横方向に動いて、横から観測するっていうことを今現在行っているところでございまして、この観測が終わるのがだいたい9月の7日にまた、BOX-Aに戻る。そういうことを今、「はやぶさ2」は運用しております。「はやぶさ2」は健全に運用を今、進めているところでございます。 それからもう1つ、ちょっとご説明したいのが小惑星の向きなんですけども、今まで自転軸が地球と反対ということで、北極が下側での写真をお見せしておりましたけども、今後、地図と一緒に合わせていきますので、地図は北を上にしておりますので、今後は北を上のようにして表示を進めていきたいと思いますので、ご承知おきいただければというふうに思っております。 それでは13ページ以降、まずプロマネから着地点候補地点と予定日について報告していきたいと思います。