〝物価高〟のレジあるある「すごい勢いで数字が」「ぐあ」「まだこの後、お肉とお米と…」SNS動画が話題
撮影から1年、さらなる物価高
2024年はじめからさまざまなSNSで繰り返し発信していた動画が、年末のタイミングで大きな注目を集めたことに、大塚さんは「驚きました」とした上で「“物価高”という多くの人が感じる状況にマッチしたのでは」と話します。 気がかりなのは、2023年に撮影されたものであるため、現在はさらに物価が上がってしまったこと。最近また話題になったことで、作中の会計時のお米の値段が注目され、「お米5kgは1680円では買えない」という指摘も相次いだそうです。これについては「まさかこの1年でさらに高くなるとは……」と苦笑いします。 世界的な話題になった「隙間男」シリーズから、10年以上が経過。劇団スカッシュとしての公式チャンネルでも50万人以上の登録者数を有しますが、制作の環境は決して「良いとは言えない」そう。過去にはサブチャンネルで資金難も明かしています。 「華々しく自分たちの名前が挙がっていた時期もあるのですが、振り返るとこの10年は、その時の貯金を切り崩しながら、ずっとカツカツでやってきました。幸い、最近はショート動画が話題になることが多いので、動画案件のコンサルや受託制作をしながら、自分たちのオリジナル作品も作り続けています」 「現在のショート動画ブームは、国内黎明期のYouTubeブームに似ている」とみる大塚さん。「開始数秒でつかむ」といった制作のノウハウは「『これ知ってるぞ』という感じ」だといいます。 大塚さんは、コンテンツ業界で主流になるのは引き続き「スマートフォンに最適化された縦型ショート動画」とみます。「伊吹とよへ」のような若手のTikTokerと関わりながら、今の時代に合わせた作品を世に送り出しています。 「ブームが来ては、終わってを繰り返す業界で、ずっとあがいて、しがみついている」と、この10年を表現する大塚さん。 苦労があっても作品を作るのは「演劇がしたいから」。「方法は何でもいいから、食べていくため、新しい作品を作るためのお金を稼いで、演劇を続けたい」と話しました。