岩渕真奈、登坂絵莉が「津田梅子」新紙幣記念イベントに参加!東京体育館で“5000”mリレーも
また、今年8月に3歳になる子どもの母親でもある登坂さんは、岩渕さんと共に昨年、スポーツを通して子どもを支援する団体を設立。 「杉山愛(女子テニス)さんや潮田玲子さん(女子バドミントン)のように、自分たちで団体を持って活動している先輩たちを見て私が憧れたように、自分自身もどんどん活動して発信していきたい。それによってここにいる皆さんのような若い子たちが何かを感じてくれたらいい」と言うと、聴き入っている学生たちの表情が一層真剣になった。 質疑応答のコーナーでは、人生というキャリアの中で大切にすべきものは何かという質問が出た。 すると岩渕さんは、引退後の具体的なビジョンがない中で現役を退いたことで、当初は不安が大きかったと明かしながら、「そういうときに助けてくれるのは今まで一緒にサッカーをやってきた人や、支えてくれてた人。一人で何かを成し遂げることはできないので、周りにいる人を大切にして、一緒に目標に向かえる仲間を見つけて一緒に頑張ってほしい」と女子学生たちにエールを送った。 世界トップに輝いた経験のある2人の女性アスリートがトークショーで語ったのは、挑戦することの大切さを未来に引き継ぎたいという思い。それは、津田梅子と2人の共通の思いでもある。 また、髙橋学長が紹介した「変革を担う女性であること」という津田塾大学のモットーは、2人が現在行っている“スポーツを通じて子どもを支援する活動”と重なる部分がある。 最後に岩渕さんが「この中に150年後に紙幣の肖像になっている人がいるかもしれない」と言うと、会場は拍手と笑顔で包まれた。 今回のイベントでは、総勢50人が25日ずつ2組に分かれ、新五千円札にちなんだ「5000メートルリレー」も行われた。ここでは登坂さんがAチーム、岩渕さんがBチームのアンカーを担当。レースはバトンが引き継がれる毎に順位が入れ替わるような熾烈な争いとなり、東京都スポーツ文化事業団のマスコットSUSIE(スージー)の応援も受ける中、アンカーの2人はさすがのスピードで猛ダッシュ。最後は2人が奇跡的に同着でフィニッシュした。 登坂さんは「オリンピックより緊張した。皆さんがこんなに頑張って繋いできたバトンは重すぎます!」と言って場を和ませ、「最後は苦しかったですけど、その思いが力になりました」と笑顔。岩渕さんは途中で数十メートルの差がついていたにも係わらず最後はほぼ同時フィニッシュとなったレースを振り返り、「誰ですか、走る順番を決めた人は?」と言ってこちらも笑顔。「みんなで一緒に何かを成し遂げる楽しさを感じられました」と参加者と共に充実感を漂わせた。 未来を担う若者たちが、スポーツ界はもちろん、学問やアートなどあるゆる分野で世界に羽ばたき活躍していくことを期待したい。
VictorySportsNews編集部