ロシアのウクライナ侵攻“最も現実的なシナリオ”は「戦闘の凍結」将来的な再侵略の危険も…終わりなき戦争と2025年の展望
国際社会の役割
ラフ氏とハラン教授両氏は、ウクライナ戦争の未来は依然として不透明であると結論づける。最も現実的なシナリオは「戦闘の凍結」だが、これは一時的な停戦に過ぎず、将来的な再侵略の危険をはらんでいる。また、ウクライナの勝利には西側諸国の強力かつ迅速な兵器支援が不可欠だが、その供給が遅くなれば戦争の長期化は避けられないだろうと指摘した。 両氏が言う通り、2025年、トランプ政権の政策がウクライナ戦争の方向性を大きく左右する鍵となるだろう。日本や欧州諸国はトランプ政権の動向を見据え、ウクライナ支援の空白を埋める役割を果たす必要がある。これは単なるロシアとウクライナの間で起きている「地域紛争」という問題ではなく、今後の国際秩序や安全保障のあり方を決する重要な試金石となっている。 (FNNロンドン支局長 田中雄気)
田中 雄気