のどかな北九州の河川敷が“武器庫”化の不気味…浮上するロケットランチャーと工藤会の関係
散歩中に銃火器を発見したときにはどれほど驚いただろうか──。 5月30日午後4時ごろ。福岡県北九州市小倉南区の紫川河川敷を散歩していた70代の男女が「ピストルなどが入った箱がある」と110番通報した。通報を受けた捜査員らが現場付近を捜索したところ、プラスチック製の箱から拳銃のようなもの数丁と手榴弾数個を発見。さらに周辺からは、長さ1メートル超のロケットランチャーが見つかった。 【写真】王将フードサービス(上)黒幕とされる人物は関与を否定「王将元社長とは友好的な関係だった」 ■土地所有者は他界 「住民らへの安全確保のため福岡県警は現場から半径100メートル以内の住民に外出自粛などを呼びかけ、爆発物処理班を含む延べ140人態勢で対応に追われました。発見現場の河川敷は付近に住宅街が隣接している鉄柵に囲まれた私有地。所有者は不動産関連会社元代表ですが、数年前にすでに他界しており、銃火器との関連性は今のところ不明です」(捜査事情通) 北九州では2012年にも特定危険指定暴力団・工藤会の関係者が管理する倉庫でロケットランチャーやピストルが押収されていることから、今回も「すわ、工藤会の関係か」とマスコミ関係者らは慌てふためいた。 「12年に押収されたロケットランチャーはロシア製の対戦車砲RPG-26、ピストルはロシア製のマカロフでした。北九州最大規模の暴力団である工藤会はその暴力性で全国に名を轟かせており、過去には暴力団追放運動の関係者宅に手榴弾を投げ込むなど、一般市民に対しても容赦ありません。工藤会総裁である野村悟(77)は現在、4つの市民襲撃事件で殺人容疑などに問われ公判中です」(社会部記者) 今回、現場で発見された複数の銃火器は保管していたというよりも投棄されていたとみられている。 「散歩コースで戦争に使用されるロケットランチャーのような銃火器が発見されたことで市民の不安は高まっています。福岡県警は発見された銃火器と暴力団との関連も視野に入れ、殺傷能力の有無や所有者について慎重に捜査を進めています」(前出の記者) 物騒極まりない話だ。