モデルは1型のみ 大手シューズメーカー出身のデザインデュオが手がける街履き専用スニーカー「CLEMENS(クレメンス)」
知れば知るほど、ひとつの疑問が頭に浮かんでくる。これほどのポテンシャルを持ちながら、なぜ、ミニマムな展開にこだわるのか? 「1モデルしかないのは、最初に作った『GU_RE01』を超える新しいモデルをなかなか生み出せないから。何より私たちが作っているのは、ファッションアイテムではなく、街を快適に歩くためのプロダクト。経年変化を楽しみながら、1足をできるだけ長く履いてほしい。 ゆくゆくは履き古した『GU_RE01』を回収して再生し、ユーズドを2次流通させていきたいとも考えています。だから今は、たくさん生産していろいろなショップで販売したり、シーズンごとに新作を発表したりする必要はないんです」(物延さん) スニーカーの新しい価値を創造しようとしているCLEMENS。今後の展開にも目が離せない。 [1]イギリスとフランスの間にあるガーンジー島で、17世紀から生産されているセーターのこと。