V長崎「勇気が足りなかった」J1は来季以降に 22試合無敗 74得点に負け5試合はリーグ1位 実は最高のシーズン
7年ぶりのJ1復帰をかけてプレーオフ準決勝に臨んだV・ファーレン長崎は仙台に敗れ、J1昇格の夢は来季以降に持ち越しとなった。無敗の新記録達成や新しいホームスタジアムの誕生など、さまざまな出来事があったこの1年を振り返る。 【画像】トラスタ最終戦 ユース出身の安部が初ゴール!
プレーオフ準決勝 仙台戦 まさかの展開
J2リーグの3位から6位の4チームが出場するJ1昇格プレーオフ。V・ファーレンは1日が初戦だった。 サポーターは「勝つ気満々で来ました。今年仙台には勝ててないけど、ピースタでは負ける気しない」「やるしかない!」 など、試合前から気合いの入りようは相当だった。来場者数は今シーズン最多の2万人を超えた。準決勝の相手はベガルタ仙台で、対戦成績は1分1敗、最終節で6位に滑り込んだ勝負強いチーム。「先制点が鍵」となる一戦で、立ち上がりから互いに積極的にゴールを目指した。 しかし仙台にPKで先制を許し、V・ファーレンは前半終了間際、エジガルがシュートを放つもわずかにゴールの右。1点ビハインドで折り返す。 後半に入ると仙台がさらに勢いを増す。後半8分と23分に追加点と、まさかの大量ビハインドの展開に。ホームでの意地を見せたいV・ファーレン。後半31分、マテウスのゴールでようやく1点を返す。引き分けでも勝ち上がれるアドバンテージがあるが、アディショナルタイムにカウンターからダメ押しの1点を奪われ、万事休す。ホームで1対4の完敗を喫した。
勇気が足りなかった
V・ファーレンは2018年以来7シーズンぶりのJ1復帰は叶わなかった。2013年、2015年以来3度目の出場となったプレーオフは、いずれも準決勝敗退という結果に終わった。 下平隆宏監督: このような結果で敗戦するとは予想もしてなかった。それほどショッキングなスコア、敗戦だった。ゲームに関していえば、準備してきたものとか今まで積み上げてきたものがあまり出せなかった。 秋野央樹選手: 勇気が足りなかった。相手は自分たちにボールを持たれるのを理解して、強固なブロックを作って90分間チームのためにハードワークしてというのと対照的に、自分たちはいつもの距離感でサッカーができなかった。こういう大一番で硬さが少し出てしまった。 米田隼也選手: 長崎の攻撃力が十分発揮できなかったのがひとつ負けた要因かなと思った。