V長崎「勇気が足りなかった」J1は来季以降に 22試合無敗 74得点に負け5試合はリーグ1位 実は最高のシーズン
2024年シーズンは波乱の幕開け~22試合無敗
V・ファーレンにとって今シーズンは、波乱の幕開けとなった。 前監督の二重契約が発覚し、指揮官が不在となったが、開幕直前に下平隆宏監督が就任。 2試合は勝ちがなかったものの、3月のカップ戦で初勝利を挙げると、リーグ戦では3月の清水戦から7月の甲府戦まで22試合無敗のクラブ新記録を樹立する。エジガルやマテウスなど外国籍の選手もそろって活躍し、一時は首位に踊り出た。
夏場に失速~最後は5連勝
夏場のリーグ中断後に失速。けが人が増えた影響もあり、6試合で3敗3分けと次第にJ1自動昇格圏が遠ざかる。それでも終盤には意地を見せる。 9月のいわき戦で約2カ月ぶりに勝利すると、12年戦ったトランスコスモススタジアムの最後の試合ではユース出身・安部が初ゴールを決める。 ホームを「ピースタ」に移してから勢いは加速し、最後は5連勝を飾った。ただ順位は、2位横浜FCに勝ち点でわずか「1」及ばず、3位に。プレーオフでも敗れ、J1昇格は持ち越しとなった。 秋野央樹 選手:V長崎としてこの結果を受け止めて来年につなげたいし、来年こそ昇格を成し遂げるためにはサポーターの力が必要不可欠なので、引き続きサポートしてもらえたら嬉しい。
リーグ1位の「総得点74」「負け5」
今シーズンは3位に終わったものの、総得点74でリーグ1位でチーム歴代の最高得点。負けの数もわずかに「5」と、リーグ最小だった。 何と言っても、外国籍選手の活躍が群を抜いていた。 V・ファーレン長崎普及インストラクターの前田悠佑さんは「攻撃陣は迫力があった。特にマテウス選手の存在は非常に大きく、18ゴールにも表れているくらい、今シーズンを象徴する選手」と絶賛。 シーズン開幕前、下平監督は守備にこだわり「1試合1点以下におさえればJ1がみえてくる」と話していた。結果、38試合で39失点。前田さんは「39も素晴らしい数字だが、自動昇格に足りなかったのが1点。最後に響いてしまったともいえる」と話す。 プレーオフはシーズン中にあまり見ることがなかった大量失点となったが、前田さんは「この経験を活かすことで来シーズン喜び合える瞬間が見られると思う」と来季に望みをつなぎ「この悔しさをばねに、ピースタでJ1を勝ち取ってほしい」とエールを送る。 来年はシーズン開幕からピースタで戦うV・ファーレン長崎。最高の舞台を見せてくれるに違いない。 (テレビ長崎)
テレビ長崎